• No.294 アイちゃんの話3ラスト

    W52SA

    09/09/18 22:21:53

    そして小指で先生の頭をそっとなで続けてくれた。
    もう、アイにほどこす手当は何も残されていなかった。 モルヒネを打って、最後を静かに死なせてあげよう、ということになった。 その日、先生がアイの病室に駆け込むと、家族に見守られ、お気に入りの
    制服を着たアイがいた。
    ぶかぶかになってしまったアイの制服を看護婦さん達が体に合うように縫い
    あわせてくれていた。斑点を隠すように綺麗にお化粧もしてくれていた。
    アイは最期に「お父さんありがとう。お母さんありがとう。水谷先生ありがとう。」と言った。 医師がモルヒネを投与し、そこで静かな最期をむかえるはずだった。 けれど、その最期のモルヒネが効かなかった。 アイは生き続けた。
    モルヒネの効かない体には想像を絶する激痛が襲い続けた。 体の関節が次から次へと外れてしまうのだそうだ。 手足を拘束され痛みにアイは吠え続けた。 吠えれば、舌も抜ける。その痛みがまた襲う。
    そうやってアイはその後も生き続け、そして18歳で亡くなった。 アイは先生に頼んでいた。 先生は約束をした。 これから講演の時には必ずアイの話をする・・・と。「これから、先生が講演をするときは必ずアイの話をしてね。 こんな馬・鹿な子がいたって。それで、そんな馬・鹿なことはやめよう、 って思ってくれる子がいたら、それでうれしい。」

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