- ニュース全般
- 榊原康政
- 21/03/04 19:53:48
共同通信によると、中国政府は2月26日、検疫で害虫を検出したとして、3月1日以降、台湾からのパイナップル輸入を禁止する措置を打ち出したそうです。これを受けて、台湾の蘇貞昌(そ・ていしょう)行政院長は昨年2100トンだった日本向けを「5000トンに引き上げることを目指す」と述べたのだとか。
ちなみに「害虫」だの「法令違反」だのと難癖をつけて輸出入を妨害するのは中国の常套手段ですが、これについて共同通信の記事によれば、蘇貞昌氏は「日本の検疫はとくに厳しいが、台湾産(のパイナップル)はすべて合格している」と述べたそうです。
要するに、台湾としては今回の措置が中国による地味な嫌がらせだと認識している、という意味でしょう。(以下略)
https://shinjukuacc.com/20210303-04/
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中国、台湾産パイナップルを禁輸 対立する蔡政権へ圧力か
毎日新聞 2021/3/2 19:25
中国政府が台湾産パイナップルの輸入停止を発表し、台湾の蔡英文政権が激しく反発している。台湾産の輸出先は9割超が中国で、蔡政権に対する圧力の一環とみられる。台湾の企業などでは、台湾産パイナップルの消費運動が広がっている。
中国側は2月26日、「何度も害虫が見つかった」として3月1日から禁輸を始めると発表。これに対し台湾側は「昨年10月以降、中国向け輸出品から害虫は一度も見つかっていない」と反論する。台湾メディアによると、中国の主なオンライン店舗で1日、台湾産のパイナップルが買えなくなっており、禁輸が始まった模様だ。
蔡氏は2月28日、南部・高雄市の農場を訪れ「政府は絶対に農民を守る」と激励。「台湾産パイナップルをより多くの国に輸出しよう」と訴えた。既に農家支援や海外販路拡大などのため10億台湾ドル(約38億円)の予算措置を決めた。
市民の間でも台湾産消費の機運が高まり、多くの台湾企業が大量購入を表明した。日本人の間でも、ネット交流サービス(SNS)で「台湾産パイナップルを食べよう」との書き込みが相次ぐ。
一方で、中国への輸出額が多い他の農産物が追加で禁輸される懸念も出ている。中国政府の狙いは、対立する蔡政権に打撃を与え、対中融和路線の野党・国民党に有利な世論を醸成することにありそうだ。ただ、これまでは中国からの圧力が強まれば強まるほど、台湾の民意に「反中」の傾向が広がってきた経緯もあり、逆に禁輸が蔡政権に有利に働く可能性もある。【台北・福岡静哉】
https://mainichi.jp/articles/20210302/k00/00m/030/217000c
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