新潟震度6強、訓練生きた子供3人連れ高台の廃校に

  • ニュース全般
  • 嘉永
  • 19/06/20 09:27:42

新潟県で最大震度6強を観測した18日夜の地震から一夜明けた19日、各地で被害の詳細な状況が明らかになってきた。秋田、宮城、山形、新潟、石川の5県で計30人が負傷。うち2人が骨折の重傷を負った。総務省消防庁によると、少なくとも800人以上が避難所に身を寄せた。震度6強の新潟県村上市の沿岸部の住民は、18日午後10時22分の大きな揺れの後、津波を心配し、暗闇の中で避難所へ急いだ状況を明かした。

      ◇       ◇

被害が最も大きかった山北地区の府屋に入ると、小高いところに建つ山北総合体育館の、のり面が崩落した大きな亀裂が目に飛び込んできた。亀裂からのぞく、どす黒い土に雨が降り注ぐ下で、120個の土のうを迅速に並べていく作業員たち。早急に積み重ねなければ、さらなる崩落が起こりかねない…そんな緊迫感が伝わってきた。

府屋に入った段階で、村上市役所山北支所には、地域での家の倒壊、火災の報告は入っていなかった。主要幹線道路の国道7号線周辺にも、大きく倒壊した家は見られず、一見、静かに見えた。それが山北支所から1本、道を入ると、裏に建つ民家はコンクリート塀が倒れ、玄関の壁には縦に大きな亀裂が入っていた。1人暮らしをする小田吉重さん(67)は「上下に激しく揺れ、壁の上下が縮まったようになった後、横揺れ。築35年…つぶれたら、どうしようと思った。塀は撤去しかない」と語った。1964年(昭39)に震度5を記録した新潟地震の時は小学生だったが「その時よりすごい揺れ」だという。

山北地区に4カ所開設された避難所は、津波注意報発令後、ピーク時は502人が避難したが、19日午後2時段階の避難民は「ゆり花会館」の20人にまで減った。それが1時間後には31人に増加。その多くが同じ沿岸部で町の東に山がそびえる、8キロ強離れた寒川(かんがわ)の住民だった。

小学生2人、保育園児1人の子供3人と寒川から避難した40歳の女性は自宅で被災。徒歩5分の海は、窓からも見える。津波注意報が発令されると、すぐに高台に建つ旧山北町立寒川小学校(04年に廃校)へ、子どもたちを連れて車で逃げた。消防団の活動で夫が不在の中「東日本大震災の印象があり、やっぱり津波は怖かった。子どももパニックになったが、学校の避難訓練でも津波のことを教わっていて『学校に行こう』と言って逃げた」という。

一夜明けて帰宅したが、今度は大雨による土砂災害の恐れがあり、近所の住民と手分けして地域の高齢者と一緒に福祉センター「ゆり花会館」へ避難した。連日の避難の中、子供たちは取材を受ける母親に時折、抱きつき身を寄せるなど、不安をにじませる。女性は「山も近いので土砂も本当に怖い」とうつむいた。

村上市と県境で隣接する山形県鶴岡市の温海温泉周辺にも夕方以降、断続的に雨が降り、各地で土砂災害への不安が高まっている。【村上幸将】


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190620-06200118-nksports-soci

  • 0 いいね

利用ルール・禁止事項をご確認ください
誹謗中傷、個人情報、プライバシーを侵害する投稿は禁止しています。
また誹謗中傷においては、法改正により投稿者の情報開示について簡易な裁判手続きが導入されております。

古トピの為これ以上コメントできません

ママ達の声投稿されたコメントを掲載しています

画像表示ON・OFF

    • 19/06/20 12:10:06

    お母さん頑張ったね

    • 3
※コメント欄のパトロールでYahoo!ニュースのAIを使用しています

新しいトークテーマを作ろう

子育てや家事、旦那に関する悩み相談、
TV、芸能人に関する雑談など何でもOK!

トピックランキング

もっと見る

コミュニティカテゴリ