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- 17/02/16 08:58:50
正男氏、弟に命乞い １２年に手紙で「私たちを生かしてほしい」
スポーツニッポン
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏（４５）がマレーシアの首都クアラルンプールの空港で殺害された事件で、韓国の情報機関、国家情報院は１５日、暗殺指令を出した正恩氏に対し、正男氏が“命乞い”の手紙を送っていたことを明らかにした。
今回の事件を受け、韓国の国会では、緊急の情報委員会を開催。出席した国会議員によると、国家情報院の幹部が事件を分析し、その中で、正男氏の暗殺は金正恩政権発足時からの「スタンディング・オーダー（必ず処理しなければならない命令）」と説明した。
さらに、国家情報院は、北朝鮮の工作機関による暗殺計画を察知した正男氏が２０１２年４月に、最高指導者に就任した正恩氏に宛てて命乞いともとれる手紙を送っていた、とした。手紙では「私たちを生かしてほしい」「私の家族に対する報復命令を取り消すようにしてほしい」と求めていた。「私たちは行くところも避けるところもなく、逃げ道は自殺だけだとよく分かっている」とも書かれていたという。
しかし、その後も北朝鮮の偵察総局など情報機関は、一貫して暗殺の機会をうかがっていた。
韓国の週刊誌「週刊京郷（キョンヒャン）」が１１日に、正男氏が欧州や米国への亡命を望んでいたと報道。韓国の専門家からは「この報道が暗殺の引き金となった」との見方も出ている。
[ 2017年2月16日 05:30 ]
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2017/02/16/kiji/20170215s00042000438000c.html
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