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- 16/09/05 20:27:23
『中国が南シナ海のスカボロー礁で埋め立て準備か 比が警戒』
フィリピン政府は南シナ海のスカボロー礁の周辺で、中国の艦船およそ10隻が集まり、この中に土砂を掘削するしゅんせつ船のような船も確認されたことから、中国が埋め立ての準備を進めている可能性があるとして警戒を強めています。
フィリピン政府によりますと、フィリピンのルソン島の西200キロ余りにある南シナ海のスカボロー礁の周辺で3日、フィリピン軍が偵察飛行を行ったところ、中国の艦船およそ10隻が集まっているのが確認されたということです。
この中には中国海警局の船4隻のほか、軍艦と見られる船2隻、さらに土砂を掘削するしゅんせつ船のような船も確認されたということです。
スカボロー礁をめぐっては、2012年に中国が大量の艦船を派遣して実効支配を始め、その後、周辺の海域に艦船を常駐させ、フィリピンなどの船を近づかせないようにしていますが、これまで埋め立ては行われていません。
フィリピン政府としては、今回、集まった艦船の数がこれまでと比べて多いことや、中国が南沙(スプラトリー)諸島で埋め立てを行った際にも、直前に同じような動きがあったことなどから、中国側に説明を求めているということです。
スカボロー礁の周辺では、ことしに入って、中国が測量と見られる活動を行ったことも確認されていて、フィリピン政府は基地などの建設のために埋め立ての準備を進めている可能性があるとして警戒を強めています。
■菅官房長官「緊張を高める行動は慎むべき」
菅官房長官は午前の記者会見で、「中国は南シナ海において、こんにちまで大規模な、急速な埋め立てを行ってきており、一方的な現状変更と既成事実化を一段と進めるもので、大変懸念される」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「わが国としては、法の支配の重要性をこれまでも一貫して主張し続けており、各国が緊張を高める一方的な行動は、厳に慎むべきだ。ことし7月に出された仲裁裁判の最終判断に紛争当事国は従うことによって、紛争の平和的解決につながることを強く期待したい」と述べました。
■中国外務省「むやみに推測しないよう望む」
フィリピン政府が、南シナ海のスカボロー礁の周辺で中国が埋め立ての準備を進めている可能性があると警戒していることについて、中国外務省の華春瑩報道官は5日の記者会見で、「8月初めから周辺の海域で多くの海警局の船がパトロールをしたり、漁船が操業したりしているが、状況に変化はない。あおりたてたり、むやみに推測したりしないよう望む」と述べました。
そのうえで「わわわれはフィリピン側とともに努力して互いの信頼を深め、両国関係を改善し発展させていきたい」と強調しました。
NHK NEWS WEB 9月5日 10時48分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160905/k10010670291000.html
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