- なんでも
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97年。その日、日本はW杯初出場を決めた。その5日前には呂比須選手の母が亡くなっていたが、彼は母国ブラジルに帰らず、チームに残って戦っていた。
この年に日本に帰化した呂比須は、貧しい少年時代を過ごし、12才から靴工場で働き、紙屑で作ったボールで裸足で練習しながら15才でブラジルの名門チームに合格するまで母は生活を支え、息子を応援した。
悲願のW杯出場に沸く中、チームメイトの山口は呂比須に歩み寄り、「あなたのお母さんのお陰で勝つ事が出来た。残ってくれてありがとう」温かい言葉に、呂比須の目から押さえていたものがあふれ出た。- 0
06/06/19 08:34:58