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中国の教科書 :歴史学の観点から見て、最も問題が多いのは中国の教科書だ。
中国の教科書は全くのプロパガンダになっている。共産党のイデオロギーに満ちており、非常に政治化されている。太平洋戦争に関してほとんど記述がなく、広島・長崎の原爆投下もほとんど言及していない。
中国の教科書は2004年に改定されているが、改定後は中国人の愛国心を謳い、日日本との戦いを強調している。
内戦の話は後退し、抗日戦線での勇ましい描写が増えた。
南京事件などをより詳細に記述するなど、日本軍による残虐行為もより強調されている。つまり中国人のナショナリズムを煽っている。
台湾の教科書:国民党支配下で書かれた古い教科書には、中国王朝の歴史だけを学んでいた。
しかし新しい教科書からは、台湾という国家の視点よって書かれ、台湾それ自身の歴史を教えることになった。
台湾と中国両方の教科書が、異なった理由でだが国共内戦を強調しなくなっている。
台湾の新しい教科書では日中戦争の強調は抑えられ、南京事件なども大幅に削っている。
台湾の日本による植民地時代の論点は、当時の日本の政治状況と関連づけて述べられており、日本の悪行を書いてはいるが、かなり正確な分析をしている。
ピーター・ドウス Peter Duus 氏 : スタンフォード大名誉教授。専門は日本近代史。
ハーバード大で歴史学博士。英国帝国史研究で進展した「非公式帝国」論などを導入、戦前日本の帝国史・植民地統治研究に貢献した。早稲田大などで数えたこともある。
日本人ドウス 昌代 さんは 彼の妻であり作家でもある。- 0
12/08/23 22:13:25