• No.3 主 帰るときは晴れてたもん

    26/10/18 14:14:04

    都道府県別の女性の30歳時未婚率と出生率との相関を見るとそれは明らかです。相関係数は▲0.71927なので、強い負の相関(30歳時未婚率が高ければ高いほど出生率は低い)があることになります。

     グラフ上で赤く示した所は西日本ですが、全体的に東日本より西日本の方が30歳時未婚率が低く、あわせて出生率が高いことが一目瞭然です。

     女性の30歳時未婚率をランキングすると、トップ10には、1位東京、4位神奈川、7位埼玉、9位千葉と首都圏は全部入り、ボトム10には九州4県(大分、長崎、宮崎、佐賀)が入り、男性の50歳時未婚率と傾向が似た形になります。

     「50歳時未婚率が高い地域」とは「50歳時点で結婚しない人が多い地域」であることは間違いないが、女性の場合は、必ずしもそれが「出生率が低い地域」と同一にはならないという点が興味深いところです。つまり、出生率の多寡を決定するのは、50歳時未婚率という累積結果指標ではなく、結婚と第一子出生時期のタイミング(年齢)に大きく影響されるということでしょう。30歳時未婚率で比較すれば、少なくとも、西日本は東日本よりも若いうちの結婚が多いことは確かです。

     とはいえ、西日本であっても、大阪や福岡など大都市は30歳時未婚率が高く、日本全体の少子化を考える上では、未婚の若者の人口ボリュームの大きい大都市における30歳時未婚率の改善が必要になると言えます。ちなみに、大都市の中では愛知の30歳時未婚率は全体より低い35位となっており、これが愛知が大都市でありながら出生率が健闘している理由でもあります。

     50歳時未婚率とは、今後これ以上の年齢で初婚する可能性は統計上低いという基準の下、生涯を未婚で終える人の割合なので、それはそれとして把握しておく必要はありますが、50歳時未婚率は「20年前の傾向の累積結果」であり、これだけを見て、「日本人は結婚しなくなった」と論じるだけでは、ただの「20年遅れの感想」に過ぎません。こと少子化の視点で未婚率をとらえるならば、結果としての50歳時未婚率ではなく、現時点の30歳時未婚率の動向を見ることが重要になります。

    続く

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