〈参考文献〉
(*1)Hara, Y., & Yu, W.-h. (2025). Mate preferences and marriage-related behaviors: The case of Japan. Journal of Marriage and Family, 87(4), 1361–1386.
(*2)McClintock, E. A. (2014). Beauty and status: The illusion of exchange in partner selection? American Sociological Review, 79(4), 575–604.
No.2 主 フネガイ
26/07/01 17:03:10
■年収が上がるほど、相手への条件も強くなる
男性では、相手に求める条件は女性より変化しやすい傾向が確認されました。特に興味深いのは、自分の条件が良くなるほど、相手への条件も強まることです。
収入が増えた男性ほど外見を重視し、大卒男性ほど相手の年齢を重視する傾向が見られました。
言い換えれば、「自分の市場価値が高い」と感じる人ほど、より魅力的な相手を求めていたわけです。
これは日本だけの特殊な現象ではありません。海外研究でも、高収入や高い社会的地位を持つ男性ほど、若さや外見を重視する傾向が報告されています(*2)。
一方で、その姿勢は永遠には続きません。
独身男性は40代後半以降になると、見た目へのこだわりを弱める傾向が確認されました。婚活市場での自分の立場を現実的に見直し、条件を調整していくのです。
つまり、男性は年齢とともに理想を動かす。女性は条件を維持する。
ここに、男女の婚活戦略の違いが表れていました。
もしそうだとすれば、日本の未婚化を変える鍵は、若者の価値観を責めることではなく、結婚しても男女どちらかに過度な負担が偏らない社会をつくることにあるのかもしれません。
〈参考文献〉
(*1)Hara, Y., & Yu, W.-h. (2025). Mate preferences and marriage-related behaviors: The case of Japan. Journal of Marriage and Family, 87(4), 1361–1386.
(*2)McClintock, E. A. (2014). Beauty and status: The illusion of exchange in partner selection? American Sociological Review, 79(4), 575–604.
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佐藤 一磨(さとう・かずま)
拓殖大学政経学部教授
1982年生まれ。慶応義塾大学商学部、同大学院商学研究科博士課程単位取得退学。博士(商学)。専門は労働経済学・家族の経済学。
https://president.jp/articles/-/115217
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