【政治】社民党､衆議院「議席ゼロ」に

社民党、新垣邦男氏離党で結党以来初の衆院議席ゼロに　SNS「寂しい」「民意とズレ」「諸行無常」「消えるべき政党が消える」

2025/11/19 13:16

社民党は19日の常任幹事会で、新垣邦男衆院議員＝沖縄2区＝の離党を承認した。新垣氏は同党唯一の衆院議員で、社民党は前身である日本社会党の結成以来、初めて衆院で議席を失うことになる。かつては自民党と「55年体制」の一角を担った社会党を源流とする老舗野党の衰退ぶりに、SNSでは「大変残念」「時代の流れとはいえ寂しい」と嘆く声がある一方で、「民意からあまりにもズレていたら仕方ない」「支持を失い、消えるべき政党が消えていくだけ」と厳しい意見も見られた。

社会党は1945年11月に結成。1989年の参院選では、土井たか子委員長の下で「マドンナ旋風」が吹いた。1994年には自民、社会、新党さきがけの3党による自社さ政権で、村山富市委員長が首相に就いた。村山氏は日米安保体制の堅持や自衛隊合憲、日の丸・君が代の容認など従来の方針を大転換した。1996年に党名を社民党に変更したが、党勢は衰退し続け、新垣氏の離党により、社民の国会議員は福島瑞穂党首とラサール石井副党首の参院議員2人のみとなる。

社民の衆院議席ゼロのニュースに、Xでは「残る社民党の国会議員を先頭に頑張って下さい」「これからも平和と福祉の灯を消さないでほしい」と励ますコメントが散見された。

https://www.iza.ne.jp/article/20251119-XWDDOYT7O5DGZAN3Q5TQPC5FOY/