• No.67 奇石

    25/12/03 10:19:07

    さよならはスローボールで
    アメリカのとある片田舎の草野球グランドが、新しい中学校建設の為に取り壊しがきまり、そこで毎週末草野球を楽しんでいたおじさんたちが、取り壊されるそこのグランドでほんとうに最後となる試合をする様子を描いた映画。と言ってもドキュメンタリーではなく、おじさんたち(名前も顔も知らない、たぶん俳優の人)がわちゃわちゃと草野球に興じる姿をただただひたすら映している、ほんとうにただそれだけの映画。ドラマチックなストーリーも手に汗握る展開も感動的なエピソードもなく、俺等、もうすぐシャトルバスが出る時間だから悪いけどこの回までな、と試合途中で審判が帰ったあとも、日没を過ぎてからも、クルマのヘッドライトでグランドを照らしてまで意地になってスクリーンで野球をしているだけ、それでも、それなのにそれが映画としてちゃんと成立しているのがすごいところ。
    妻と娘が応援している前であえなく凡退して、娘に父親のカッコいいところ見せられなかった、と悔しがるチームメイトに、いいじゃねーか、家族が見に来てるのなんてお前んとこだけだゾ、という台詞や、冒頭、折りたたみ椅子を担いでグランドにやってくる、このグランドでの試合を観戦してスコアブックに記録しているたぶん近所に住んでる野球好きのおじさん(このおじさんが審判が帰ったあと、真っ暗になったグランドで代役で審判を務めることになる)とか、スケボーを抱えた、たぶん野球のルールを知らない野次馬の少年たちとか、自分が子どもの頃にもこういう人たちいたよな、と懐かしくなったり、好きなシーンもあり、嫌いにはなれない映画。
    1、2週間くらいでロードショー上映終わったからあんまりお客さん入らなかったと思われ。配信もあるかどうかビミョー。

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