祖父の畑だったお向かいの住宅地。

お向かいの新しい住宅地ね、あそこ二年前だったかしら、幼なじみの祖父の畑を手放して、建て売りが５軒ほど建ったの。
すぐに埋まって、若いご家族ばかりが入ってこられたけど…なんとなく、あまりうまくいっていないように見えるのよ。
保育園の、お迎えの時間にすれ違っても、ほとんど挨拶もないし、感じ悪くて雰囲気が悪い。
家に帰宅すると、お子さんたちは泣きわめいてて…ちょっとしつけも気になる感じでね。お話に聞いたところでは、どうも一人、頭の回るお母さんがいらっしゃるそうなんだけど、その方が気が強い性格と。昔からのご近所さんに向かって、
「広報をうちの前にある掲示板（昔から共有）に勝手に貼るのやめてほしい」だの、大学生の息子の友人は「バイクの音がうるさい」だのと、細かくご意見されてるらしくて…。
普通、他所様のおうちに、そんな風に口出しなんてするでしょうか？それも新参者の立場で。
その土地が地域の年長者の所有地だったことも知らず、ちょっと常識的に考えても、なかなか勇気のいることよね…。なんというか、少しお若いなりの物言いでね、生意気にも映るのかもしれないわね。敵に回している。ちょっと自由奔放というか…何だか全体的にまとまりがなくて心配なの。
うちの祖父なんかはね、お祭りを本当に大切にしてきた人だったから、あの土地に入られた方々が地域に馴染んでくれるといいなあと思うのだけれど…今のところは、ちょっとカオスっていうか…色々と大丈夫なのかしらって、正直思ってしまうわ。もう少し、穏やかにご近所付きあいできないものかしら？