• No.1 明日を信じて生きろ

    25/07/31 11:46:25

    同小の6、7月のメニューはオムライスや牛丼、ラーメンなど。調理責任者の辻野聡子さん(63)は「子どもがあまり好きではない食材も使い、少しでも食べられるようになってほしい。にぎやかな様子を見ると、『今日も元気だな』とうれしくなる」と話した。

     こども朝食堂は、児童が希望すれば利用できる。きっかけは、市長が市政について市民の意見を聞く2022年秋のタウンミーティングで、通学を見守る住民が「家庭の事情で朝ごはんを食べずに登校する子どもがいる。何とか食べさせて学力や体力をつけさせてほしい」と要望したことだった。

     市は23年2月に長坂小と中央小の2校で実証実験を開始。その際のアンケート調査で、児童の約2割は自宅で朝ごはんを食べていないことが判明した。起きる時間の遅さや、親が仕事で用意できないことなどが理由に挙がっていた。

     市は24年度に実施する学校を12校まで増やした。9月に日根野小でも始めて全13市立小に広げる予定。今年度一般会計予算に事業費9703万円を計上し、調理と運営を5業者に委託している。利用児童は市内全体で2割以上と想定を超えている。市子育て支援課は「生活習慣の改善や1人で食べる『孤食』の解消、交流の場としての居場所づくりにつながっている。数字では表せないけれども、朝食堂での食事を楽しみに学校に登校する意欲の促進や学習意欲の向上に一定の効果が出ている」と説明する。【中村宰和】

    《写真》こども朝食堂で提供された夏野菜チキンカレー=大阪府泉佐野市で2025年7月1日午前7時31分、中村宰和撮影

    https://mainichi.jp/graphs/20250725/mpj/00m/040/252000f/20250725mpj00m040251000p

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