なんで京大と東大両方受けれないの

その「義務教育じゃないから一発勝負でも文句言うな」という言い分、確かによく聞きますが、論理的に正当化になっていないことが多いです。以下にその問題点を整理します。

🔍 その主張の構造（よくある意見）：
大学や高校は義務教育じゃない＝選ぶ自由も受ける自由もある＝制度が厳しくても文句言うな

🧠 でも、その主張の問題点：
① 義務教育かどうかは「選択の自由」と関係ない
義務教育であろうがなかろうが、制度が合理的である必要はある。
「義務教育じゃないから不合理でもOK」というのは、制度設計を投げてるに等しい。
② 「一発勝負」が合理的かどうかは制度の目的と手段の妥当性で判断すべき
例えば「公平性」「手続きの簡素化」「コスト削減」などが目的なら、そのために本当に「一発勝負」しかないのかは検証されるべき。
近年は少子化・多様化が進み、「複数出願」「併願可」「段階選抜」など他の手法も現実的に可能になってきている。
③ 「一発勝負」が教育の機会平等と矛盾することも
経済的・地理的事情によって受ける機会が左右されやすい。
一発で失敗したら公立進学の道を完全に断たれるのは過酷。