• No.3 石の上にも三年

    25/06/11 11:39:31

    ■国民民主党の激甘な審査と、現状認識

    しかし、そんな書面で有権者が抱いた不信感は払拭できるのか。

    気になるのは「科学的根拠と事実に基づく観点」という言葉だ。ワクチン反対派の勢力も、“彼らなりの科学と事実”に基づいて「ワクチンはダメ」との主張を続けているわけで、須藤氏が「これが科学であり事実だ」と信じていれば、どんな誤った情報でも採用することは理論上可能になる。

    「命に関わる政策分野においてはその観点を特に重視する」の文言も、「ワクチン接種で亡くなった人がいるのだから接種を中止しろ」のような主張は成り立つ。つまり須藤氏にしてみれば、これまでの言動を変えなくてもいい。どうとでも解釈でき、あとで言い訳ができるのだ。

    前述の釈明投稿で須藤氏は、「ワクチンなどの医療分野について 『副反応への懸念』を発言していましたが、ワクチンの重症化予防効果等を含めて科学的根拠を否定する立場ではありません」としており、「考えを改める」とまでは言っていない。いわゆる過去の自分の主張は「反ワクチン」ではないとのごまかしで押し切りたい思いが透けて見える。

    さらに16日の記者会見で榛葉賀津也幹事長が「須藤元気さんは反ワクチンではない」と発言したことが報じられ、これも物議を醸した。

    続く

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