子ども7人が車にはねられ負傷 運転の28歳男を逮捕 大阪市西成区

1日午後1時半すぎ、大阪市西成区千本中の路上で、通行人から消防に「子どもが何人か車にひかれた」という通報がありました。 負傷者は7人で、7人全員が意識はあるということです。

　被害にあったのは大阪市立千本小学校の2年生が5人（女児1人、男児4人）、3年生が2人（男児2人）で、集団下校ではありませんでした。この日は、午後からの授業はなく、通常より早く下校したということです。目撃者は「車が児童の方に寄ってきた」と話しているということです。この事故で救急車など27台が出動しました。

　大阪府警はこの事故について殺人未遂事件として捜査を開始し、午後4時半、車を運転していた男を逮捕したと発表しました。殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは東京都東村山市在住の無職・矢沢勇希容疑者（28）です。矢沢容疑者は、警察の調べに対し「全てが嫌になったから、人を殺そうとして、乗っていた車で突っ込み、数人の小学校の生徒をひき殺そうとした」と容疑を認めているということです。

　事件を目撃した児童と保護者は「車はクネクネ動いていて（被害者を）ひいたまま引きずるように進んでいた。女の子が1人血まみれになっていて、他の子達は擦り傷で血が出てるような感じ」「運転手はその後しばらく車から降りてこなくて、先生たちに引きずり出されるように車を降りた、マスクをした男性で放心状態だった」と話していました。

　現場のすぐ隣には千本小学校があり、読売テレビのヘリコプターからは、被害者のものと思われるランドセルが道路わきに複数並べられ、捜査関係者がランドセル内を確認している様子が見られました。

　事故現場は、大阪メトロ四つ橋線の岸里駅から南西に約500mの住宅街です。