名古屋市栄の繁華街で車暴走、乳児ら7人けが　70代女を現行犯逮捕

1日午後1時ごろ、名古屋市中区栄の路上で通行人から「車が暴走し人が多数倒れている」と119番があった。中署や同市消防局によると、乗用車が歩行者をはね、60代ぐらいの女性が骨盤を折るなど男女7人がけがをした。うち1人は乳児とみられる。全員意識がある状態で病院に搬送された。

署は自動車運転処罰法違反（過失傷害）の疑いで、乗用車を運転していた無職中田明美容疑者（74）を現行犯逮捕した。容疑を認めている。捜査関係者によると「アクセルをいつも以上に強く踏んでしまった」との趣旨の供述している。署は詳しい事故の経緯を調べている。

事故現場付近で信号待ちをしていた50代男性によると、乗用車は商業施設の地下駐車場を出て急発進。車道を越えて反対側の歩道上を走り続け、石柱に乗り上げて止まった。中田容疑者は「どうしよう、どうしよう」と動揺していたという。

捜査関係者によると、容疑者は地下駐車場の出口に向かう上り坂付近で強くアクセルを踏んだ可能性があるという。現場は、名古屋市中心部の百貨店などが並ぶ繁華街。