• No.3 口は災いの元

    25/03/13 11:46:34

    ■公立の強みとは

     これに対し、定員割れすると言われる公立学校は私立に比べてそんなに魅力が無いのだろうか。

     確かに公立は様々な法規制によって画一的なカリキュラムや学校運営を強いられるし、いかに効率的とはいえあからさまに生徒をふるいにかけるような学級編成などはできない。また税金で運営する以上、施設の改修だって簡単ではない。

     しかし、教育とは最終的には人と人との営みである。教師の力量や在り方が非常に重要であることは間違いない。教員の資質向上は至上命題である。世間には全く知られていないが、その点では公立学校における教員の研修は手厚く、そのお金のかけ方は私立の比ではない。

     まず、教育公務員特例法により教員は研修と修養に務めることが義務づけられている。例えば新規採用教員1人ひとりに指導教員が丸1年間に渡って配置され、授業に張り付いて指導にあたっている。

     文部科学省の指針によれば年間300時間以上の校内研修、教育センターなどにおける年間25日間以上の校外研修を行うことになっている。その費用は莫大であり、公立だからこそできることと言える。

     さらに法定研修として中堅教員研修もあるし、何より最大の研修と言われる数年ごとの人事異動システムがあるため、様々な学校で切磋琢磨することにより力量を上げることができる。

     一方、私立は主に徴収した自主財源で運営せねばならず、お金のかかる教員研修には消極的である。授業料を徴収している手前、全職員が参加する授業研修等もやりにくい。

     独自に研修制度を敷いている学校もあるが、一般的には地域の私学協会などが単発で行う研修に持ち回りで参加するのが精一杯であることは否めない。人事異動もない。

     したがって自校で人材育成に手間暇かけるよりも優秀な引き抜き合戦に頼ることになる。人材育成という意味では公立に大きな分があると言えよう。

    続く

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