小泉総理大臣って郵便局関係で恨みを持たれているらしいけど、どういう意味？ へのコメント（No.13）

旧郵政省ってかなり地味な省庁に思われるけど、権益が強かったのよね。例えば、国会でも取り上げられた建築系商社は、事務所は東京本社以外は所長、副所長、事務のおばちゃんの3人だけ。所長、副所長は地方郵政局の天下りの爺様たち。ある種の郵便局工事はそこを通す「しきたり」があり、おばちゃんが受注伝票と注文書を書くだけで、何もしなくても10～30パーセントの利益が上がる仕組み。一千万の受注なら300万が営業経費も何もなしで自動でその会社に入る。全国に50人もいない会社が巨額の売り上げを計上していた。こんな天下り会社やポストを腐るほど持っていたのが旧郵政。
あと全国津々浦々にある町の小さな郵便局(特定郵便局)も、その地域の名士が代々家業としている。この局舎はその人たちの個人の持ち物。賃貸料が郵政相から入る仕組み。昔はこの局舎料金が高く、新築すれば10年でペイでき、後の耐用年数(20～40年)の間は結構な賃料が入る優秀な資産。特定郵便局の局長たちは反小泉の急先鋒だったよ。結局郵政民営化を問う選挙で郵政族の議員は大敗し、選挙違反で現役局長も複数名逮捕された。公務員だから、選挙運動しては駄目なのに、お金渡したりね。郵便局退職した元局長の爺さんたちもかなり捕まった。あげくは参院選全国区2位当選の議員も確か連座制で辞職下か当選取り消し。
小泉さんは自民議員で本来は選挙のために自民党の集票組織の郵政組を大切にしなくてはいけない立場。天下りや古い既得権益に声高に反対し、目立つ郵政の解体を叫んだ時には気がおかしくなったと言われた。当初はドンキホーテ扱い。でも少数の反郵政族や新興の改革組の議員と何より世論を味方につけて、今までにない事態で選挙に勝ってしまった。民営化に拍車がかかった。本人も意外だったと思うよ。
そりゃ爺さんたちには恨まれるよ。