昔、推しだった人から「30万円貸してほしい」と言われた。みんなだったら、どうする？

推しという言葉もなかった20年くらい前の話なんだけど
鹿鳴館というインディーズのライブハウスでよくライブやってたビジュアル系バンドにハマっていて、特にボーカルの人のファンだった
アマチュアだけど、鹿鳴館ではめちゃくちゃ人気あった人
その後、就職したり結婚したりして、バンギャからは卒業していったんだけど、ふと思い出して検索してみたら、まだインディーズでは活動してるみたいだった
それで懐かしくなって、インスタでメッセージを送ったら返信が来て、やりとりが始まって、今日こっそり会ってきた
ファッションがバンドやってる人だから、すぐに分かったけど、近くで見たら顔は若作りしたおじさん。40代半ばのはずだけど、実年齢より老けて見えた。苦労したんだろうなと思って話を聞いたら、悪い大人に騙されて、プロデビューできなかった上にバンドは解散。さらに借金を負って、一時期は日雇いで働いたりしてたらしい。でも体を壊して働けなくなって、精神も病んで、今は15種類も薬を飲んでると言ってた
もう１回頑張ってみようと思って、バンドを再結成。そのタイミングでコロナ危機が始まって、ライブができなくなり、活動休止。Youtubeのチャンネルを立ち上げたけど、登録者が伸びず、やっぱり地道にライブ活動をしていくしかないと思ったみたい
そのためにお金が要る、という話になって「君から連絡が来たことは天の助けだと思った。お金を貸してほしい。また一緒に夢を見よう」と言われた
「いくらですか？」と聞いたら「とりあえず30万円あれば」と言われ、そういえば、昔も彼に８万円貸したことがあった（それは貢いだようなものだからいい）けど、すっかり忘れてるんだな、と思い出して、「考えさせてください」と言って帰ってきた
お金に困ってそうだったから、今日のコーヒー代だけは出してきた
みんなだったら、どうする？