無料配布の特急「コナン」号記念品、高額転売相次ぐ…名刺サイズのカードなどのセットが１万円も

鳥取県北栄町出身の漫画家・青山 剛昌ごうしょう さんの人気漫画「名探偵コナン」がラッピングされた特急「スーパーはくと」の運行を記念して県が無料配布した宣伝用の贈呈品が、フリーマーケットアプリ「メルカリ」で高額転売されていることがわかった。

県は漫画やスーパーはくとを広く知ってもらおうと、約１１０万円をかけて約２万枚を作製。名探偵コナン号の運行が始まった３日、倉吉駅や大阪駅で、乗客や見に来た人に１人１枚ずつ無料で配った。

ところが３日以降、メルカリに出品が相次いだ。５日までに少なくとも２０件の出品があり、「コナンファンの方必見！」などの説明文とともに、６８００～４９００円の値がついている。すでに半数が取引成立しており、コナンがデザインされた北栄町を案内するパンフレットなどとセットで１万円と高額出品されたケースもある。

県は「鉄道ファンやコナンファンに疑いの目を向けるわけにはいかない」と、転売禁止とは伝えていなかった。県まんが王国官房の岡山佳文官房長は「いつでもコナン君やスーパーはくとを身近に感じてもらえるよう、財布の中に入れるなどして純粋に楽しんでほしい」と願っている。https://www.yomiuri.co.jp/national/20231206-OYT1T50081/