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- 23/10/09 10:19:55
韓国映画は惨敗したのに日本アニメはなぜ大成功したのか
2023-10-09 08:00
〔写真〕2023年上半期の韓国映画のシェアは34.9%で前年同期比14.9ポイント減少した。これはコロナ禍の期間を除くと2004年以来の最低記録だ。写真は2023年7月9日、ソウルのある映画館で上映中の『犯罪都市3』/聯合ニュース
(略)
■停滞する韓国映画
2023年の韓国映画の興行収入の半期の結果をめぐり、韓国映画の危機説が再点火している。ほんの数年前でさえ、韓国映画の地位はワールドクラスを論じた段階だった。映画『パラサイト』のアカデミー賞受賞や、ネットフリックスのオリジナルシリーズ『イカゲーム』の世界的なヒットなど、映画界には笑いが絶えなかった。そのように常勝疾走していた韓国映画は、2023年に入ると苦戦をまぬかれなくなっている。2023年上半期の韓国映画のシェアは34.9%で、前年同期比で14.9ポイント減少した。これは、5月末に公開された映画『犯罪都市3』が2023年に初めて観客1000万人を動員したことによって、それなりに挽回した数値だ。5月まで30%を下回るシェアを示していたが、これはコロナ禍の期間を除くと2004年以降では歴代最低記録だ。
韓国映画危機論の最大の原因として、オンライン動画サービス(OTT)の浮上に伴う映画鑑賞文化の変化や、映画チケットの値上げが論じられる。事実、韓国映画危機論は、一部の大作映画の興行の惨敗が生じるたびに論じられる映画界の常連メニューだ。今回も同じ流れではないかと考えられるが、業界の人々が感じる今回の危機は、尋常ではないようにみえる。
最大の要因は劇場を訪れる観客にみられる。劇場経験がまったく違う世代が主な消費世代として浮上したのだ。それによって、劇場映画に対して優先される消費価値が、コンテンツの内容よりも映画館で得られる空間的な経験の価値に左右される傾向を示すようになった。上半期の韓国の興行収入を強打した日本アニメの興行も、そうした新しい観客心理に触発されて生じたことがきっかけだった。
2023年3月に公開された新海誠監督のアニメ映画『すずめの戸締まり』は観客500万人を突破し、これまで韓国で公開された日本映画としては最高の興行作品になった。新海監督の前回の作品の『君の名は。』が高い興行成績を記録したため、次回作に対する期待からある程度の成功は予想されていたが、観客500万人突破という新記録を打ち立てると予想した人はそれほど多くなかった。事実上、韓国映画が最悪の成績表を得ている間、2023年初めに公開された『THE FIRST SLAM DUNK』を合わせれば、日本アニメの興行だけで観客1000万人を超えたわけだ。
>>1に続く
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