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- 23/08/25 20:17:44
厳しい暑さが続き、農作物の生育に影響が出る中、コメの養分を吸って品質の低下を招く害虫のカメムシが、各地で大量に発生しています。繁殖が活発になる気温の高い日が続いたことが原因とみられ、千葉県や埼玉県など、全国の14の県は「注意報」を出して農家に対策を呼びかけています。
ことしは初夏から気温の高い日が続いて活動が活発だった上、近年は冬の気温も十分に下がらないことから多くの個体が冬を越したため、大量に発生したとみられるということです。コメ農家 例年どおり対策するも被害が
千葉県大多喜町でコメ農家を50年近く営む江澤正久さんは、大量発生したカメムシの被害に頭を悩ませています。
江澤さんの田んぼでは、8月から収穫が始まっていますが、収穫したコメの一部には、カメムシによって黒く変色した米粒が混ざり、全体の1割弱が値があまりつかない「くず米」になったということです。
カメムシの発生を抑えるには、ある程度、稲が成長した時期に駆除する薬剤を散布したり、田んぼのあぜにある雑草を除去したりすることが有効とされています。
江澤さんは例年どおり、7月中旬にこうした対策をとりましたが、ことしは気温の高さもあって稲の成長が早かったため、効果が不十分で、夏になると、田んぼのあちこちでカメムシが発生してしまったということです。
田んぼでは24日も複数のカメムシが見られ、収穫を待つ稲の穂や葉の裏に隠れる様子が確認できました。専門家“春から夏に気温高い日が続いたことなど影響”
カメムシが大量に発生している理由について、カメムシの生態に詳しい農研機構東北農業研究センターの田渕研上級研究員は、ことしの春から夏にかけて気温の高い日が続いたことなどが影響していると分析しています。
田渕上級研究員によりますと、春から夏にかけて繁殖を繰り返して数を増やす「斑点米カメムシ類」は、高温多湿の環境を好むため、気温が高くなるほど繁殖と成長が盛んになります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230824/k10014172791000.html
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