自閉症

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  • 23/08/08 13:45:18

自閉スペクトラム症(ASD)が強く疑われ、かつ妊娠前に母親が過体重や肥満だった児では、妊娠中の体重増加(gestational weight gain;GWG)が大きいとASDに絡む問題行動が多くなるという研究結果が、「Obesity」5月号に掲載された。

これまでもGWGは児のASDと関連する可能性が示唆されていた。米ブラウン大学のMarisa A. Patti氏らは、ASD児を持つ母親を対象としたEarly Autism Risk Longitudinal Investigation(EARLI)研究(136人)と一般集団コホートであるHealth Outcomes and Measures of the Environment(HOME)研究(253人)のデータを用い、対人応答性尺度(Social Responsiveness Scale;SRS)スコアの高い(問題行動が多くASDが強く疑われる)児や、スコアの低い(ASDの疑いが弱い)児、また妊娠前の母親が肥満、過体重、適正体重だった場合について、GWGとSRSスコアとの関連を調べた。

研究では、妊娠年齢別、また妊娠前のBMI分類(18.5~25未満=適正体重、25~30未満=過体重、30以上=肥満)別に、GWGのZスコアを算出。3~8歳においてASDを有する疑いの程度は、SRSスコア(保護者からの回答)を用いて評価した。分位点回帰(SRSスコアの5、10、25、50、75、90、95パーセンタイルを対象)を用いて、GWGのZスコアとSRSスコアとの関連を分析した。
その結果、HOME研究では、妊娠前に過体重または肥満だった母親から生まれた児で、ASDの疑いが強い児では、GWGのZスコアとSRSスコアとは正の関連を示した。例えば、50パーセンタイルではβ値は0〔95%信頼区間(CI)-1~1〕だったが、95パーセンタイルでは2(同1~5)であった。EARLI研究においても、妊娠前に母親が肥満だった児では同様の傾向が認められた。例えば、50パーセンタイルではβ値は0(95%CI 0~3)だったが、95パーセンタイルでは3(同-18~3)であった。また、どちらのコホートにおいても、妊娠前のBMIが正常だった母親から出生した児では、全てのパーセンタイルで、このような関係は認められなかった。

著者らは、「SRSスコアが高く(ASDの疑いが強く)、かつ母親が妊娠前に過体重や肥満だった児においては、GWGが大きいとSRSスコアが高くなる、つまりASD問題行動が多くなる傾向がある」と述べている。

なお、一人の著者が、過フッ素物質およびポリフッ素物質で汚染された飲料水に関する訴訟で専門家証人として報酬を得たことを付記している。

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