ある家族が妻の実家に行くためにバスに乗りました。

ある家族が、妻の実家へ遊びに行くために電車を乗り継ぎ、実家の最寄り駅からはバスに乗り替えた。
田舎とはいえ、帰省の時期で1日の運行数が元々少ないということもありバスはそれなりに混んでいる。
バスが山のふもとに差し掛かろうとしたとき、子供が「おなかがへった」とだだをこねたので、仕方なく途中のバス停で降りて、近くの定食屋で家族で食事をすることにした。

定食屋で注文前のお冷が運ばれてきたとき、多数のパトカーや救急車がサイレンを鳴らしながら近くの道路を走り抜ける音が聞こえた。

一家の食事が終わった頃、定食屋に設置されているテレビから、さっきまで家族が乗っていたバスに巨大な落石が直撃し、コントロールを失いガードレールを突き破ったバスは約二十五人を乗せたまま谷底へ転落。運転手と乗客の安否は絶望的…というニュースの速報が流れた。

そのニュースを見た妻は、「あのバスを降りなければよかった…。」とつぶやいた。
それを聞いた夫は、「何を馬鹿なこと言っているんだ！！」と怒鳴るも、「ああ、なるほど。確かに降りなければよかった…。」とすぐ妻の発言の意図に気づく。


みなさん、なぜ妻は「バスを降りなければよかった」といったのかわかりますか？