市立船橋高校のバレー部顧問を逮捕　部員の服脱がせ髪を鷲掴みで引きずり回し暴行【千葉県】

髪を鷲掴みし顔面に何度もボールを…スポーツ名門校・市船のバレー顧問「生徒を上半身裸で」暴力指導

2023年3月3日

頭髪を鷲掴みにして引きずりまわし、至近距離からバレーボールを何度も顔面に……。

体育館の防犯カメラには、凄惨な体罰の様子が映っていたという。

千葉県警船橋署は２月27日、暴行の疑いで同県佐倉市に住む石井利広容疑者（60）を逮捕した。石井容疑者は、市立船橋高校（以下、市船）の男子バレーボール部の顧問で監督。88年４月から35年間にわたり同校に勤務している。

「市船はスポーツの名門校です。サッカー部は高校総体で９度、全国高校選手権で５度優勝。野球部も甲子園に春夏通算８度出場しています。その他の部活も関東大会で何回も優勝するなど、輝かしい成績を残しているんです」（スポーツ紙担当記者）

■「服を脱げ！」

男子バレーボール部も、90年に全国大会（春高バレー）で優勝。県大会では49回１位となっている。そんな強豪校の顧問が起こした暴行トラブルとは――。

「事件が起きたのは、22年11月18日の夕方６時半頃でした。練習中にミスをした男子生徒に石井容疑者が激怒。『服を脱げ！』と上半身裸にし、髪の毛を掴んで体育館の床の上を引きずりまわしたそうです。その上、生徒の顔に何度もバレーボールを投げつけたとか。部活の関係者が警察に通報し事件が発覚。警察は石井容疑者の認否を明らかにしていません」（全国紙社会部記者）

石井容疑者が逮捕された当日、市船は記者会見を開く。津田亘彦校長は「学校を代表してお詫びします」と謝罪。会見で事件について次のように説明した。

「体罰による指導は、今の時代にそぐわないというのは教員全員が共通認識として持っていたと思います。時代も変わってきていますし生徒の気質も変化したというのは、石井（容疑者）も認識しておりました。力でムリやり指導するということは、もうできないと生徒や保護者にも話していたと申しております」

学校側によると、これまでに生徒や保護者から石井容疑者に暴力を振るわれたという報告はなかったという。

「同校ＯＢらの話では、30年以上の長きにわたり指導にあたっている石井容疑者は男子バレー部内で絶対的な存在だったようです。以前はミスした生徒を怒鳴ったり、手をあげることもあったと聞いています。今回、突発的にあれだけの暴力を振るったとは考えづらい。警察は日常的に体罰が行われていなかったか、捜査を進めています」（前出・記者）

市船は生徒らへの聞き取り調査を進め、事実関係を把握する意向だという。

https://friday.kodansha.co.jp/article/297992?page=1