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- 23/02/11 16:54:26
救急隊長が気管に入れるチューブを食道に、70代男性が4時間後に死亡…市内で1年前にも誤挿管
2/11(土) 13:22読売新聞
尼崎市役所 【読売新聞社】
兵庫県尼崎市は10日、男性救急救命士で50歳代の救急隊長が、心肺停止状態で搬送した70歳代男性に対し、気管に入れるチューブを誤って食道に入れ、男性が約4時間後に死亡したと発表した。誤挿管と死亡の因果関係は不明という。同市では1年前にもチューブの誤挿管があり、再発防止策として計4回の研修を実施したが、隊長は参加していなかった。
発表によると、3日午前9時30分頃、男性が浴槽内で意識を失っていると、家族から119番があり、救急隊員が急行した。男性は心肺停止状態で、隊長は携帯電話で医師の指示を受け、救急車内で酸素を送り込むチューブ(直径7ミリ、長さ約30センチ)を挿入したが、気管ではなく、食道に入れた。搬送先の病院で医師がミスに気づいた。
作業手順書では、胸の動きや二酸化炭素量のモニター確認などのチェック項目について、病院到着後までに計4回の確認を繰り返すことが定められていたが、十分実施しなかったという。車内には30歳代の男性救急救命士もいたが、2人とも十分な確認を怠った。
市消防局は遺族に謝罪した。隊長は「チューブ内に逆流した水分の吸引処置に気を取られ、チェックできなかった」と説明しているという。
市は専門家で構成する協議会で原因などを検証し、再発防止策を検討する。
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