- なんでも
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裾野市の私立さくら保育園で園児を虐待したとして、当時の保育士の女3人が暴行容疑で裾野署に
逮捕された事件で、同僚の保育士が
「(虐待)現場を見ても誰かに言えない状況だった」と園の聞き取り調査に答えていたことが8日までに、園の報告書で分かった。
風通しの悪い組織風土が、虐待行為を助長させた可能性があるとみて、園は相談や報告をしやすい環境づくりなどの対策を施すとしている。
聞き取り調査は8月下旬、休暇中の職員らを除く
44人に行った。
職員は「1歳園児の泣き声が目立った」
「(1歳児クラスの)職員の言葉遣いが汚い、きつい」
「少しやりすぎなのかなと思う場面があった」などと回答したという。
園は「職員は(虐待現場を)見たり聞いたりしているが、助けたり注意することもなく、見て見ぬふりをしていた」と市に報告した。
園は12月初めの保護者説明会で、虐待行為の原因について「閉鎖的空間による保育」
「職員の資質を考慮しない人員配置」
「園児への人権尊重の欠如」の3点を挙げ、
管理職の巡回や防犯カメラの設置などを対策として示した。
職員には「子どもに乱暴な言葉、汚い言葉を使わない」「職員同士で良しあしの判断を素早く伝えられる関係の構築」などを徹底するよう呼びかけたという。
静岡新聞社- 1
22/12/09 15:27:43