- なんでも
- ストレリチア(気取った恋)
- 22/11/05 12:06:13
突然の体調不良 原因が分からない
岡山県倉敷市に住む18歳の男性の体に異変が現れたのは4月下旬、大型連休の頃でした。
だるさを感じ、どんどん悪化していったといいます。
男性
「最初は学校にも行っていましたが、だんだんひどくなって一日中、布団で横になって過ごすようになり、食欲もなくなってきました。何もやる気が出なくて、朝、学校に休みの連絡をして、そのあとは、ぼーっとしていました。生活リズムが崩れて、一晩中、起きている時もありました」
最初は「五月病」かと思ったそうですが、体調は悪くなる一方でした。
いつまでたってもよくならないので、地元のクリニックを受診しましたが、原因は分からないと言われました。
募る不安。そして、同級生と差がついてしまうという焦りで、精神的にも追い詰められていきました。
ほとんど学校に行けなくなっていた男性は、6月、専門学校から休学か退学か選択するよう告げられます。
幼いころからの目標を諦めたくないと、休学を選択するしかありませんでした。
男性
「このときは新型コロナの後遺症だとは思っていなかったので、なにか他の病気なのかと思って不安でした。SNSを通じて同級生たちが楽しそうな学生生活を送っている姿を見るのもつらかった」
コロナは治ったと思ったのに…
男性が新型コロナに感染したのは、高校3年生だったことし1月でした。
38度を超える発熱などが10日間続きましたが、徐々に和らぎ、3月にはすっかり回復していました。
しかし、今度は原因不明の体調不良に襲われます。
地元のクリニックの紹介でことし7月、岡山大学病院が設置する新型コロナの後遺症の専門外来「コロナ・アフターケア外来」を受診することが決まりました。
去年2月に設置された外来で、これまでに治療にあたった患者は400人以上。
検査の結果、男性は「新型コロナの後遺症」と診断されました。
「コロナ後遺症は遅れてやってくることも」
岡山大学病院は、専門外来をことし7月下旬までに受診した369人のデータを分析しました。
このうち46%の患者が、新型コロナの発症から91日以上たったあとに受診していました。
男性のように、感染からしばらくたって後遺症が現れることも珍しくないといいます。
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