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- カタバミ(光輝く心)
- 22/10/12 09:30:28
通園バス安全装置、23年4月に義務化 違反なら業務停止
1時間前
通園バス置き去り死事件の再発防止に向けた、政府緊急対策の全容が11日分かった。来年4月から、全国の幼稚園や保育所、認定こども園などのバスに安全装置を義務付けることが柱。対象は約4万4千台に上ることも判明。違反した園は業務停止命令の対象となる。
女児が取り残され死亡した静岡県牧之原市の幼稚園の通園バス=9月14日
女児が取り残され死亡した静岡県牧之原市の幼稚園の通園バス=9月14日
園児らが置き去りとなる事案は、牧之原市の事件のほか各地で起きている。政府は12日に関係府省会議を開き、緊急対策を取りまとめる。
義務化後1年間は、バスに所在確認の点検表を設置するなど代替手段を認める。安全装置の設置は、上限20万円で費用の9割を補助する方向。必要経費を2022年度第2次補正予算案に計上する。事業者の負担を軽くすることで設置を促進し、子どもの安全に万全を期す。
安全装置が求められる対象には、特別支援学校が使うバスや、障害のある子どもが乗る放課後等デイサービスのバスも含まれる。障害があり、助けを呼びにくい子どもがいることを考慮した。いずれも設置だけでなく、降車時の子どもの点呼も関係府省令を改正して義務付ける。業務停止命令違反にはさらに厳しい罰則も検討する。
小中学校と放課後児童クラブの約1万1千台は安全装置の設置を義務にしないものの、費用を補助する方針。国土交通省が、装置の仕様を年内にまとめる。
緊急対策ではこのほか、衛星利用測位システム(GPS)を活用し、子どもの所在地を確認する機器の導入を促す。
職員向けのマニュアルも作成。ラッピングやスモークガラスにより窓の外から車内が全く見えない状態を避ける。送迎時の注意点を並べた点検表も用意し、現場の対応を速やかにする。
<メモ>通園バス置き去り死 牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で今年9月、園児(3)が通園バス内に置き去りにされ、熱中症により死亡した。園は、複数の職員で確認する手順が不足していたことや、思い込みといったミスが重なったと説明。昨年7月に、福岡県中間市の保育所でも園児がバスに取り残されて死亡する事件が発生しており、政府はバスへの安全装置の設置を義務にする方向で検討を進めてきた。
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1135310.html
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