【調査】敬老の日　祝う習慣「ある」20代4割以下…祖父母の誕生日「知らない」6割以上

「敬老の日」を前にした18日、道行く若い世代に、こんな質問をぶつけてみました。

■「ある」4割以下　「ない」6割以上

　あなたは、敬老の日をお祝いする習慣がありますか？

　学生（20代）：「一緒に住んでなくて、離れちゃってると（祖父母の希望が）分からない。当日に（両親も）これしようとか思わないから、祝えない」

　会社員（30代）：「したことないですね」

　小学5年生：「時間的に厳しくて無理です」

　こういった街の声を裏付けるような、アンケート結果が明らかになりました。

　離れて暮らす祖父母がいる20代の男女を対象にした、「敬老の日をお祝いする習慣がありますか？」との質問に、「習慣がある」と答えた人の割合は4割以下。一方、「習慣はない」と回答した人が6割以上に上ったのです。

　18日に発表された65歳以上の高齢者の人口は、3627万人。総人口に占める割合も3割近くに上り、過去最高を更新しました。

　高齢者の皆さんは、アンケートの結果をどう感じるのでしょうか？

　70代：「コロナの前は、皆で一緒に食事したりとか。だんだん、ただの休みになって、何の休みか忘れちゃっていることもある」

　80代：「私が敬老の対象だと思うと、やっぱり年を感じる。意識する。それが良くない。僕自身が80だけど、相変わらず、まだが65か70のつもりでいるから。走るし、運動もしてるし」

■祖父母の誕生日　「知らない」6割以上

　さらに、こんな質問もぶつけてみました。

　あなたは、おじいさん・おばあさんの誕生日を知っていますか？

　これに対し、「祖父母全員の誕生日を知っている」と答えたのは4割以下で、6割以上が「全員知らない」または「一部しか知らない」と回答しました。

　小学5年生：「覚えたほうがいいなって、家で確認します。祝ってあげたりしたほうが、いいんじゃないかなと思うので」

　80代：「もし、ご老人たちを労わるような気持ちとか、関心がなくなっているということであれば、寂しい気がする。これからは高齢化社会。お年寄りも若い者も、皆がお互いに助け合うとか、意見を交換し合うとか、そういう文化というものが出来上がらないと、つらいですね」