- なんでも
- スウィートチェストナット(正当な扱い)
- 22/09/12 06:29:45
独身の男女に結婚の意思を聞いた結果、この質問での聞き取りを始めた1982年時点では「一生結婚するつもりはない」と答えた男性は2・3%、女性は4・1%だったが、02年以降は増加傾向が続いている。逆に「いずれ結婚するつもり」と答えたのは82年時点で、男性95・9%、女性94・2%だったのに対し、21年は男性81・4%、女性84・3%と過去最低となった。
一方、独身の男女に対し、女性にとっての理想のライフスタイルを聞いたところ、仕事と子育ての「両立」を挙げたのは男性で39・4%、女性で34・0%で最多となった。男性のうち、パートナーに「専業主婦」を望む割合(6・8%)は急落しており、女性の人生について価値観が様変わりしていることを示した。
こうした変化に伴い、パートナーに求める条件にも変化が表れた。結婚相手の条件について男女に聞いたところ、女性の「経済力」を求める男性は前回より6・3ポイント多い48・2%だった。一方、男性の「家事・育児の能力や姿勢」を重視する女性は12・5ポイント多い70・2%と大幅に上がった。
夫婦が望む理想の子ども数は2・25人(前回2・32人)、現実に予定している子ども数は2・01人(同2・01人)だった。予定の子ども数が、理想より少ない理由の一番は「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」が52・6%だった。
中京大の松田茂樹教授(少子化論)は「日本の出生率の低下は、未婚化によるものが大きい。国はこれまで、希望する人の結婚や出産をかなえ、出生率を上げることを目指してきた。しかし、結婚を希望しない人が増え続ければ、これまでの政策の見直しを迫られるうえ、出生率の一層の下落につながる可能性がある」と指摘した。【小鍜冶孝志】
- 0 いいね