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- 22/08/26 04:40:50
「西脇市は財政をうまくやりくりしたもんやな」。デスクの言葉に私も同感だったが、からくりがあったようだ。
【写真】現金5千万円を寄付する竹内さん夫妻
今月初め、同市議会臨時会で可決した一般会計補正予算案。18歳までの子どもを持つ家庭に1人当たり5千円分の地域商品券を支給することが盛り込まれた。対象人数は約6千人で、事業費は約3千万円。北播磨の周辺自治体と比べても大規模な給付額だ。
実はこの事業の財源は、3月に竹内保治さん、直美さん夫妻が市に寄付した5千万円。2人は「新型コロナウイルス対策に役立ててほしい」と望み、市は西脇病院に消毒用のロボットを導入。余剰金を子育て世帯への支援に充てたという。
予算計上前、竹内夫妻が経営する喫茶店「なみ」に市職員が訪れた。使い道変更の了承を得るためだったが、保治さんは「いっぺん渡しとるんやから、好きにせんかい」と快諾。最近、記者が店をのぞくと、保治さんは「新型コロナで遊びに出られへん子が、おやつでも買ってくれたらええな」と、愉快そうにカウンターでビールグラスを傾けていた。
商品券として子どもたちに配られた5千円は寄付額の1万分の1。夫妻の善意は薄く広く、市内に行き渡る。受け取った人はさらにその10分の1の金額で、「なみ」のコーヒーを飲みに行ってはどうだろう。「ありがとう」の言葉が、街に循環していくのではないか。(伊田雄馬)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fcc777d4eef7a84c6448cdf2dd02718ff31b6fa
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