「発達障児」の親と「発達障がい児から迷惑を受けている」親たちへ

私は二児の母で、上の子に発達障がいがあります。診断名は自閉症。それも典型的なパターンです。
長くなりますが、こうした場でどうしても伝えたいことがあり、投稿しました。お付き合い頂けたら嬉しいです。

上の子がまだ幼稚園児だった当時、大きい病院付属の療育教室に通っていました。そこで知り合ったママたちと、療育最後の日に病院内のカフェでランチでもしましょうということになりました。カフェと言っても、お会計や面会で待つ人が利用できるロビーと空間を同じくしてあり、松葉杖をついた人や点滴をつないだ人も歩くような空間です。そこで、テーブルとソファがある一角を利用し、軽食を食べながら談笑していました。普段の困りごとなどで盛り上がったり共感したりして、とても楽しい時間でした。

そんな時、一緒にいた子の一人が食べ終わると、エスカレーターにまっしぐらに走っていきました。私は慌てたのですが、その子のママは、「ああ、エスカレーター見るといつもああなの。」と。自閉症はエンドレスに動く物や規則性のあることに無心になってのめり込む傾向があります。私もそれは分かっていました。しかし、エスカレータにひょいと乗ってしまったその子は上のフロアに上がっていきますが、それでもそのママは動きません。上のフロアに上がってしまうとは私達のいるところからは見えなくなります。私は我が子も連れて（我が子もウズウズしていた）追いかけたら、さすがにそのママも追いかけてきました。他の子達もわらわらと付いてきて、一緒にエスカレーターで一つ上の階に行ってすぐ降りてきました。すると、空気が一変していました。かつてうちの子は文字を書くのに熱中するのもあり公文に通わせているという話をしたら驚かれた経緯もあり、「さすが、お宅は意識が違うわよね」的な空気が漂っていました。

誰かにぶつかってケガをさせてしまった時、「うちの子発達障害なんです」と言ったところでそのケガが治るわけではありません。お金を払えば大丈夫というわけでもありません。療育をはじめとして発達障害つながりで知り合うママ達は、緊張がほぐれると、危険な時に即座にスイッチが戻らない人が多い気がします。気持ちはすごく分かるのですが、トラブルを起こした時、相手にはこちらの事情は関係ありません。身を呈して阻止してほしいです。そこの疲れやしわ寄せは、子供ではなくパートナーと解決していくべきだと思います。パートナーがあてにならなかったら、とことんぶつかるなり離婚するなり対処するとして、子供にしわ寄せがいくのだけは防いでほしいです。

発達障害の子に迷惑をかけられているママは、ぜひ、我慢しないで起きたこと・あったことをその場のリーダー（幼稚園だったら担任の先生）に報告してください。あなたが「あの子は話が通じないから関わらないようにしなさい」と言ったら我が子が神経を使うでしょう。それでは外の世界を楽しめません。また、迷惑をかけている子も悪気がない場合が多いのも事実です。そして、そうした感情抜きでリーダーや加害者の親はあったことを知る義務があります。そこに少し協力をする形で報告をしてほしいのです。その上で何もしてくれなかったらさらに上のリーダー（園長など）にかけあうべきだと思います。それでだめなら、起きたトラブルは加害者の子のせいでも我が子の防衛力の弱さのせいでもなく、リーダーの責任です。そう心得てほしいです。結果的に、それが我が子のいい人生を形作る結果になるはずです。

どちらの立場でも、社会における責任を視野に入れた上で、トラブル対策をしてほしいです。