“常習”下着泥棒を逮捕 自宅からはブラジャーなど100点以上

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  • 22/06/08 07:12:20

FNNプライムオンライン

アパート1階に住む女性ばかりを狙って、”下着泥棒”を繰り返していたとみられる男が逮捕された。派遣社員の田中知(とも)容疑者(47)の自宅からは、100点以上の女性の下着などが見つかったが、その様子が、かなり不可思議だったという。

○同じ女性が3回”下着泥棒”被害
東京・江戸川区に住む19歳の専門学校生A子さんは、今年の春に入ってから、度々、”下着泥棒”の被害に遭っていた。4月7日には、アパート1階の自宅ベランダに干していた衣服や下着が盗まれたという。

そして9日後の4月16日、今度は、部屋のクローゼット中の衣服や、洗濯機の中に入れていた下着まで盗られていたとのこと。この日、A子さんの部屋はカギがかかっていなかったそうだ。さらに、今月5日未明には、A子さんの部屋から、下着など24点=9000円相当が盗まれていた。

部屋の窓ガラスは石で割られ、そこから手を差し込んで、カギが開けられていたという。A子さんはアルバイト中で不在だったため、幸いにもケガなどはなかった。この日、盗まれたのは、下着の他に、Tシャツ、ズボン、ジャージの上下。

また、部屋に置いてあった段ボールの中から、衣服、ブラジャー、ブラトップ、インナー、靴下。なぜか、マスクまで、窃盗被害に遭っていた。まるで”根こそぎ”盗られた感がある。1回目は「ベランダから」、2回目は「無施錠の玄関から」、3回目は「窓ガラスを割られて」。

○周囲で7件被害 ある男が捜査線上に
犯行を追うごとに、”過激”にエスカレートする手口。ところが、”下着泥棒”の被害に遭っていたのは、A子さんだけではなかった。現場の200メートル範囲内で、同じような被害が7件確認されていたのだ。被害者は、A子さんも含めると、10代から50代ぐらいまで。

年齢層はマチマチだったが、いずれも、アパート1階に住む女性ばかりが狙われていた。当然、最寄りの葛西警察署が、同一犯とみて調べていたところ、ある男の存在が捜査線上に浮かんできた。それが田中容疑者だった。

田中容疑者は、過去にも同じような窃盗事件を起こし、去年11月に出所したばかり。今年3月には、現場近くのアパートに引っ越していた。防犯カメラの映像分析からも、田中容疑者の関与が濃厚となり、葛西署は、事件翌日、A子さんに対する住居侵入・窃盗容疑で逮捕に踏み切った。

○自宅にはハンガーに下着が 「コレクションか」
調べに対して「私がやったことに間違いありません」と容疑を認めている田中容疑者。未明のアパートに、窓ガラスを割って侵入したことについては、「電気が消えていたから、誰もいないと思った」と供述している。

葛西署が、田中容疑者の自宅アパートを家宅捜索したところ、女性の衣服や下着が100点以上見つかったという。下着などはハンガーにかけられていたそうだ。捜査関係者は「コレクション的な意味合いもあるのではないか」と指摘している。

”下着泥棒”の動機について、田中容疑者は「酒に酔って、盗みに行こうと思った」と供述しているという。葛西署は、自宅から押収した下着・衣服の持ち主を特定するなどして、余罪を追及する方針だ。

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