- なんでも
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清少納言「枕草子」
春はあけぼの やうやう(ようよう)白くなりゆく
山ぎは(やまぎわ)少し明かりて 紫だちたる雲の細くたなびきたる
鴨長明「方丈記」
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず
淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし
世の中にある人とすみかと、またかくのごとし
平家物語
祇園精舎の鐘の声(おと)、諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらはす(あらわす)
奢れる人も久からず、ただ春の夜(よ)の夢のごとし
猛き者も遂にはほろびぬ、偏(ひとへ)に風の前の塵におなじ
吉田兼好「徒然草」
つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて(むかいて)、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ(おしけれ)
松尾芭蕉「奥の細道」
月日は百代(はくたい)の過客(かかく)にして、行かふ(こう)年も又旅人也
舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる(むかうる)物は、日々旅にして旅を栖(すみか)とす
古人も多く旅に死せるあり
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22/05/25 10:03:56