「何か起きてからでは遅い」 西川きよしさんが免許返納

高齢者ドライバーによる交通死亡事故が相次ぐ中、吉本興業所属のタレント、西川きよしさん（７５）が運転免許証を自主返納し、１１日、大阪府警箕面署から身分証の代わりとして使える「運転経歴証明書」を受け取った。

西川さんが運転免許証を返納したきっかけは、昨年７月に７５歳の後期高齢者となり、改めて視力や聴力などの衰えを感じたこと。中学卒業後に自動車修理工場に勤務した経験もあり、「一抹の寂しさもあった」というが、相次ぐ高齢者ドライバーによる交通死亡事故のニュースをみて「何かが起こってからでは遅い」と、家族とも相談した上で返納を決めた。

今後はタクシーや飲食店での割引など運転経歴証明書の提示で受けられるサービスを利用したいとし、「私以外にも、無理に運転するのをやめておこうと思う人が増えたらいいな」と話した。