- なんでも
- ニャッツ・アイ
- 22/04/22 09:11:12
2022年2月Natureで発表された論文によると、新型コロナ感染症に罹患された方は、
脳血管障害(1.5倍)や不整脈(1.69倍)、
虚血性心疾患(1.66倍)などの心血管性疾患の発症リスクが高くなるとしています。
この報告では新型コロナの重症度が強くなるほどリスクは高くなるので、特に入院やICUを経験された方は特に要注意です
咳や息切れといった呼吸器症状は、新型コロナウイルス感染症の中でも最も一般的な後遺症の1つです。日本では15%くらいの方が息切れ症状による後遺症が残りますが、海外の報告では発症60日~100日後でも42~66%の方に呼吸困難が続いています。
現時点では原因として新型コロナウイルスが肺胞上皮や内皮細胞に入り込み、血管周囲の炎症や免疫学的にダメージを与えることが示唆されています。
特に筋力低下と息苦しさの後遺症は、新型コロナの重症度が高くなるほど長引くのが特徴です(令和2年度厚生労働省中間報告による)
中枢神経系における主な原因として
長期間、免疫にダメージが加わった結果、中枢神経を構成するのに不可欠な「グリア細胞」に障害が加わる
血液脳関門の機能低下や血管透過性の亢進
血栓症に伴い脳梗塞が誘発される
などが示唆されています。そのほかに、ICU入室や精神心理系のストレスが強く出やすいことも特徴です。アメリカの研究では後遺症として18.1%(うち新規で5.8%)の方が不安やうつ症状が残っているとするデータもあります。
またNature誌で掲載されたUKバイオバンク(イギリスであらかじめ画像データなどを登録されているボランティアの方々)を利用した758人(51-81歳)の研究では、新型コロナに感染された方は物事をまとめる能力や集中力の悪化が見られ、脳の大きさも縮小したという結果が報告されています。
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