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- 22/04/16 20:41:58
「娘を守るための接種でなぜ…」声を震わせる母 子宮頸がんワクチン後に重い症状「しっかり考えて判断を」https://news.yahoo.co.jp/articles/76dd738fe4d8f5d79ef5c5cf2e98bc4f794b2333
4/16(土) 6:11 Yahoo!ニュース
子宮頸がんワクチンの接種後に出た多くの症状に苦しむ女性は車いすでの生活を余儀なくされている=3月、県内
娘を守るために接種したワクチンで、なぜ-。沖縄県内在住の46歳の女性は、子宮頸(けい)がんワクチン接種後の症状に苦しむ23歳の娘を思い、声を震わせる。娘は体の痛みなどで車いすの生活を余儀なくされ、自身は介護のため安定した職に就くのが難しい。厚生労働省は1日、海外でワクチンの有効性が示されたなどとして積極的な勧奨を再開した。女性は「接種を希望する人にやめろとは言えないが、しっかり考えた上で判断してほしい」と語る。(社会部・銘苅一哲)
【写真】ワクチン接種後の症状で苦しむ当事者の治療を続ける横田医師
娘が中学1年生の頃、自治体から届いたワクチン接種の通知。接種後の症状に関する説明は特になかった。「がんになれば、亡くなることもある。娘を守ろうと思った」と女性は振り返る。
娘は1回目接種後に頭痛と吐き気を訴え、2回目の後に症状はより強くなった。女性が「とどめを刺された」と振り返る3回目。「過呼吸やけいれんを起こし、私の顔が分からなくなったり幼児のように泣き出したり。本当に苦しそうだった」。小児科や内科、救急外来を受診したが、原因は分からなかった。
高1になった時、「ワクチンのせいでは」という知人の指摘で初めて副反応を疑った。自治体に相談し、紹介された県内の医療機関を受診したが、5分の問診で言われたのは「何かあったらまた来てください」だけ。詳細な検査はなかった。
県外の病院を探し、高2の時にようやく治療してくれる医師と出会って、症状は少し改善した。「光に過敏で外出時に必要だったサングラスがいらなくなった。気圧の変化で倒れることも減った」
だが2カ月に1度、親子で県外に通院するのは楽ではない。娘は学校の協力もあって高校は卒業できたが、進学や就職は難しく、自宅での生活が続いている。
「国が勧めるワクチンは安全だと思っていた」という女性は積極勧奨の再開に「効果とリスクを知った上で判断してほしい」と呼びかける。「今後、副反応で苦しむ子が増えると思うと心が痛い」と話し、行政も接種後の記録保存や医療的ケアに力を入れるべきだと訴えた。
長期的ながん検診を勧める
当事者の治療を続ける横田医師
子宮頸(けい)がんワクチン接種後の症状で苦しむ当事者を支援する「HPVワクチン薬害訴訟を支える会・沖縄」は3月、那覇市で「ワクチン副反応勉強会」を開いた。元日本小児科学会の会長で当事者の治療を続ける横田俊平医師は「安易に接種しなくても、がんは検診で検出できる割合が高い」と話した。
横田医師は「予防接種の歴史には光と影がある」と説明。18世紀、理論的根拠がないまま天然痘ワクチンが生まれ、現在では商業主義の側面もあるとした。
県外で子宮頸がんワクチン接種後の症状を治療し、昨年10月からは月に1度沖縄にも来ている。救済制度もあるものの、国が一部の症状にしか因果関係を認めておらず、機能していないと指摘した。
「性行為でウイルスが付着しとどまった場合、十数年かけて子宮頸がんが始まる。必ずしもワクチンは必要ない。長期的に検診をしたらいいのではないか」との考えを示した。
支える会は那覇市久茂地の「BOOKCAFE&HALLゆかるひ」で被害を訴える全国の女性らが作成したポスターの展示会を開催している。
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