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- 22/03/28 15:51:16
コロナ規制撤廃のスウェーデン。現地邦人医師が見た「医療IT国」の実態
2022/03/25 11:30
日本もようやく「まん延防止等重点措置」が解除されたが、スウェーデンでは既に2月9日に全ての規制が撤廃となった。街にはコロナ禍前の日常が戻ってきた。
2020年には大きな超過死亡を出したスウェーデンだが、2020年1月から2021年12月までの超過死亡予測では、ヨーロッパ諸国の中でも非常に低くなっている(図1、The Local)。
(略)
■横断共有される電子カルテの医療情報
スウェーデンでは全ての国民がパーソナルナンバー(マイナンバー)を所有しており、ありとあらゆる個人情報がパーソナルナンバーに紐付けされている。電子カルテの医療情報はあらゆる医療機関で共有できるようになっており、国民自身が医療アプリから個人認証をして自分のカルテ情報を閲覧することも可能である。PCRなどの検査や診療予約を取ることもできる。
スウェーデンの高度にIT化したシステムは、ワクチン接種でも威力を発揮し、先に述べた優先順位に従って接種が粛々と進められている(図10、3月3日記者会見スライド)。オミクロン波が始まるまでには既に高齢者などリスクグループへのブースター接種がほぼ終了していたため、感染拡大は発生したものの、重症者の数は抑えられた。現在では、80歳以上への4回目の接種が始まっている(図11、3月3日記者会見スライド)。
■空前絶後だった第4波
オミクロン株による第4波は、空前絶後の大きな波となった。感染力が強く、子供たちも簡単に感染するため、学校内でのクラスターや家庭内感染は日常茶飯事となった。また、検査のキャパシティーを超えてしまったため、検査対象を限定するようになった。(略)
学校ではマスク着用となったことは一度もなく、子供達はコロナ禍を通して、ほぼ通常の学校生活を送ることができた。課外活動も継続されたものが多く、息子の合唱団の練習もマスクなしで行われてきた。子供達がコロナ禍でストレスをあまり感じることなく生活できたことは、親にとってとても有難いことであった。(略)
スウェーデンは既に、ウイルスと共存する社会を目指す新しいスタートを切っている。
Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/46485/3/1/1
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