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3/10(木) 5:15 Yahoo!ニュース
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フィギュアスケート大国のロシアが、21日開幕の世界選手権(フランス・モンペリエ)を〝上から目線〟で酷評している。自国のウクライナ侵攻により、北京五輪女子金メダルのアンナ・シェルバコワ(17)や銀メダルのアレクサンドラ・トルソワ(17)らは不参加。その悔しさも相まってか、ロシアで同選手権は「二流大会」「レベルB」などと指摘され、同時期に開催する国内大会を「真の世界選手権」と評している。
【写真】トルソワのバッキバキ〝腹筋〟
北京五輪でロシア勢はフィギュア大国の実力を発揮した。しかし、国際スケート連盟(ISU)はウクライナに侵攻したロシアと攻撃を支援したベラルーシの選手団について、国際大会への参加を無期限で認めない措置を決定。ドーピング問題に揺れるカミラ・ワリエワ(15)を含めた〝3人娘〟をはじめ、団体やペアでメダルを量産した最強軍団が世界選手権で不在となった。
日本や欧米を中心に表彰台を競う展開に、面白くないのがロシアだ。同国メディア「スポーツ・エクスプレス」は、世界選手権のレベル低下を嘆く記事を掲載。「シェルバコワやトルソワがいなければ、二流の大会になってしまう。種目によっては、ロシア人抜きでレベルはBシリーズ大会と同程度になる」と報じた。
さらに同メディアは女子とペアについて細かく指摘。女子は北京五輪でロシア勢に続き銅メダルを獲得した坂本花織(シスメックス)や5位の樋口新葉(明大)には金メダル獲得の可能性もあるが「日本の坂本、樋口ら世界には強いスケーターがいるが、女子はいつものように4回転ジャンプや、3回転半ジャンプのオンパレードは期待できないだろう」と皮肉った。
また、ペアについても「ロシア勢の不在は、ロシアと中国だけで成り立っているペア種目にとって大きな痛手となる。日本の三浦璃来、木原龍一組か、米国のペアがタイトルを取る可能性があるが、そうなれば今大会のレベルがBシリーズの大会より上になることはない」とバッサリだ。
ロシアでは、当初3月上旬にソチで行われる予定だった国内大会「チャンネル・ワン杯」を、世界選手権にぶつけるかのように、20日に開催すると複数のメディアが報じている。世界選手権からの締め出しを食らったトップ選手が満を持して勇姿を披露する場となるだけに、同国のネット上では「これが真の世界選手権」「誰が世界選手権を見るの?」「レベルを比べてみよう」との声が相次いでいる。
とはいえ、世界選手権こそが文字通り世界一決定戦であることに変わりはない。日本勢をはじめ出場選手は、ロシアを黙らせる演技を見せたいところだ。
東京スポーツ
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