お尻からの出血で大腸の難病が発覚…14年間引きこもった女性の闘病生活

匿名

鳴門線

21/12/15 03:20:33

お尻から出血した場合、最初は痔だと思い込む人が少なくないといわれています。しかし、実は大きな病気で、気づいたら進行していた…ということも。出血に気づいたとき、私たちはどうすればいいのでしょうか。芸術家として活動する多田ゆかさんは、お尻からの出血をきっかけに22歳で指定難病の潰瘍性大腸炎と診断されました。その後、14年間ひきこもり生活を送ったといいます。「同じ症状で悩む方のお役に立てれば」と取材を受けてくださった多田さんに、闘病生活についてお聞きしました。

切れ痔だと思っていたら…「潰瘍性大腸炎」と診断
お尻からの出血に気づいたのはいつころですか?

多田さん:大学4年生だった22歳の5月ごろです。子どものころからウサギの糞みたいに固くてコロコロした便が多くて、よく切れ痔のようになっていたんです。ときどき赤い鮮血がトイレットペーパーにつくような状態でした。

お尻からの出血に気づいたときも、「痔かな」とそんなに気にしていませんでした。でも、いつもなら2~3日で治まるのに、鮮血がトイレットペーパーにつく状態が何日も続いていたんです。それまでは市販の痔の薬で出血が止まっていたのに、治らないなぁと。ちょうどテスト期間中だったので、ストレスで身体が冷えているのかなとも思っていました。

出血が続いて1か月ほどたった日、突然生理で大出血したときのように、便と血液が混じったようなものが便器いっぱいに出て。あわてて消化器内科を受診すると「潰瘍性大腸炎」と診断されました。医師には「難病です」と言われて驚きました。

潰瘍性大腸炎は、大腸の内側の粘膜にびらんや潰瘍ができることで炎症が起きる病気だといわれています。安倍晋三元首相がこの病気で苦しまれたことは有名ですよね。下血や下痢、腹痛が主な症状(※)のようですが、多田さんはどんな症状が起きていたのですか?

多田さん:多くの人は、症状が悪化する再燃期、症状が見えなくなる寛解期を繰り返すそうです。再燃期には軽症の人で下痢が1日7~8回と言われますが、私の場合は1日20回ほどで、ひどい状態でした。下痢をしながら出血もして、粘液も出て。医師からは「完治はしない」と言われ、私はずっと再燃している状態で14年間過ごしました。

14年間も出血をともなう下痢の状態が続いたのですか?

多田さん:そうです。ずっと下痢をしていて、おなかが痛くて…とても外出できませんでした。

どんな痛みを感じていたのでしょうか?

多田さん:例えるなら、細い腸の間を両刃のこぎりでギリギリと無理やりこじ開けられるような、とんでもない痛みです。排泄をするたびに痛くて泣いていました。でも、出てくるのは血液と粘液が混じった形のない便で、泥状にもなっていない水のような状態のときもありました。

痛くて、便座の上にしゃがんで、腕をかみながら排泄していました。トイレに入ると40分くらい出られなかったのですが、トイレを出る頃には大量の脂汗をかき、倒れるように横になっていました。

トイレの後も、おなかにヒリヒリとした痛みが残っていて。手を洗うときのお湯や風など少しでも肌が刺激を受けるとまたトイレに駆け込むような状態で…本当に大変でした。

全文
https://news.yahoo.co.jp/articles/8594f8f450ca65a16c412a319ef761b44f63b9e0?page=2

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