実の娘に感じることも…「生理的にムリ」の正体 科学的根拠と改善策

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      21/10/24 16:45:12

    (続き)

     好例となるのがスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさん(18才)だ。
    保守派の“おじさん”たちから「グレタさんは生理的にムリ」の大合唱が起こる結果となった。

     その理由についてコミュニケーション・ストラテジストの岡本純子さんが指摘する。

    「第一の理由は彼女が“少女”だったことでしょう。社会的に、子供が大人に意見するというのは嫌悪感をもたらしますし、『女性は激しく怒るものではない』という社会的な拒否感も上乗せされる。

     また、怒りとは、すなわち拒絶でもあるため、男性は怒りの表情を浮かべる女性に対して『生殖相手として拒否されている』という認識を持つ。その結果、怒りをあらわにする女性を本能的に忌避しようとするのです」

     逆に言えば、いつもニコニコしている女性ほど、男性から好感を持たれやすいということだ。

    「ですが、つねにそうしていると『何でも受け入れる弱い存在』と男性から認識されてしまう。高市早苗さんや小池百合子さんのように、笑顔を見せ、社会通念上の女性として振る舞い余計な軋轢を避けつつ、かつ自分の主張もする抜け目なさも必要です」(岡本さん)

    「生理的嫌悪」が生じるのは、異性関係のみに限らない。都内に住む大林里美さん(仮名・42才)が、実の娘への複雑な心情を明かす。

    「うちには中学生の娘と小学生の息子がいますが、昔から娘のことだけがどうしても好きになれません。息子に触られても何も思いませんが、娘に触られると生理的な嫌悪感が生まれます。娘を見ると小言が止まらず、反抗期の娘と口論になることも増えて、家庭内の空気は険悪です」

     大林さんは、なぜ娘を受け入れられないのか自分でも理由がわからず悩み続けていると話す。心理療法に詳しい精神科医の前田佳宏さんは、親が自分の子供に対して抱く嫌悪感についてこう解説する。

    「自身が子供時代に嫌な思いをした経験があって、無意識のうちに、その嫌な経験を身体が覚えている場合がある。よくあるのが、自身の母親との関係。『母親にこういうことをされた』『こうしてほしかったけれどかなわなかった』『自分ががまんしてきたことを自分の子供はできている』などのモヤモヤが原因となり、生理的嫌悪という形で子供に対して現れてしまうのです。さまざまなケースがありますが、たとえば自分の中の“長女”にまつわる何らかの嫌な記憶により、“長女”だけに嫌悪感を抱くこともあります」

     原因となるのは、母親との関係にとどまらない。たとえ家族との関係が良好だったとしても、自分自身が嫌な経験をした年齢に娘が近づくと過去を思い出し、無意識に嫌悪を覚えることもあるという。

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