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- 21/09/12 16:02:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/56932771e45a33a351ea286afe7d4ac45893b0a5
取材の舞台となった神奈川県の足柄平野/NHK提供
9月に入って一気に涼しくなり、夜には虫の美しい鳴き声も聞こえるようになってきました。夏から秋の夜に、美しい音を奏でるスズムシやコオロギなどの「鳴く虫」は、日本に多くいますが、警戒心が強いため、その姿はほとんど見ることがありません。
専門家の案内で虫たちの「演奏会」に潜入すると、小さな体で大きな音を出す巧妙な仕組みや、恋にケンカに音を巧みに利用する驚きの生態が明らかになってきました。(ダーウィンが来た! 取材班)
(※編集部注:次ページより虫の写真が出てきます。苦手な方はご注意下さい)
(※本記事は9月12日放送・NHK「ダーウィンが来た!」の内容の一部を記事化したものです)
鳴く虫の種類、国内には230種類!
鳴く虫の達人!酒井先生/NHK提供
8月中旬、取材班は神奈川県南部に広がる足柄平野を訪れました。同行してもらうのは、50種類もの虫の声を聞き分けられるエキスパート、「日本鳴く虫保存会」の酒井春彦さんです。 実は日本には、鳴く虫が230種類もいることがわかっています。そして多くの人に知られていないかもしれませんが鳴くのはメスに対する求愛行動を行うオスなんです。この日出くわした虫の中で、酒井さんが「これだけは聞いてほしい」という鳴く虫セレクションの一部をご紹介しましょう。 まずは、童謡「虫の声」で有名な「チンチロリン」という鳴き声が特徴のマツムシです。大きさはわずか2センチほどしかありません。「マツムシ」の名前は、平安時代の「枕草子」や「源氏物語」にも登場していて、古くから日本人の心をとりこにしてきました。 続いては「ルルルルル~」という低い鳴き声が特徴的な「カンタン」です。葉っぱの隙間で、優しくて、儚い音色を響かせます。
スズムシの鳴き声の秘密は羽にあり
鳴く虫の王様・スズムシはハート型の羽が特徴/NHK提供
次に私たちが見つけたのは、美しい鳴き声が愛され続けている「鳴く虫の王様」スズムシです。
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