大阪・増える子どもの感染…専門医が警鐘！子どもの重症化　どう守る？　

大阪府は6日、新たに924人が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。1日の感染者が1000人を下回ったのは、8月16日以来です。年代別で最も多いのが20代の219人、40代の171人、10代の146人です。また未就学児70人、就学児32人の感染も確認されています。

2学期も始まり、気になるのが、「子どもの感染」です。ところが、この子どもの感染について「子どもは重症化しにくい」と誤解していませんか？

この誤解に警鐘を鳴らし、子どもに対するケアが急務だと医師は唱えています。兵庫県立こども病院の笠井正志医師に話を聞きました。

【兵庫県立こども病院　笠井正志医師】
「子どもは感染症に対してはけっして強くない。ひとつの理由としては体力の問題。一定数重症化する子どもが出るのは、予測しておかないといけないと思っています」

増えるこどもの感染…
大阪府では、この１週間に感染が確認された10代以下はおよそ4000人にのぼり感染者全体の25％です１学期が始まったことし4月と比べ、数・割合とも大きく増えています。

笠井医師が勤める兵庫県立こども病院でも、今年に入りのべ22人の子供が入院。そのほとんどが未就学児です。最近では一般病床５床のうち、常に3床が埋まっています。

【兵庫県立こども病院　笠井正志医師】
「家庭で家族に広げる流れが出てくると、重症化しやすい大人がまた増える。いったん減った感染者がワクチンを打ってない世代に広がることは十分あり得る。新型コロナのために病床を増やすと、心臓の手術を延期している間に心不全が悪くなったり、利害関係が出てくる。一度もこいったことを話し合う、オフィシャルな場がなかった。『子どもは軽症だからいい』と思考停止していた。大人たちがワクチン接種で集団免疫を作ることで子どもを守る。子どもを包むように、大人のワクチン集団免疫効果の中で守っていく」

【兵庫県立こども病院　笠井正志医師】
「忘れてはいけないのが、保護しないといけない人がいる、子どもと妊婦。家族がみんな感染した時に、子どもがどうなるか真剣の予測、シミュレーションすべき。大人が真剣に子どもの保護する方法を考えるべき。学校を閉鎖すればそれで終わりという、それだけじゃない。国民の負託を受けた政治家に考えてほしい」

笠井医師によると、子どもが重症化しないという医学的根拠はなく、むしろ体力的にはウイルスに弱いということです。ですから、一定数子どもの感染は増えることを見越して、病床の確保や治療体制、家族全員が感染したら誰が子供を見るのか、それは家庭も行政も考えなければならないと話していました。

そんななか、大阪では子どもの感染についてどう考えているのか？
大阪市の松井市長は…

「お子さんが陰性、保護者が陽性の場合、預かり保育などを活用し、親戚などにみてもらう。お子さんが陽性、保護者が陰性の場合は、保護者が一緒に付き添ってホテルや自宅で、家庭の状況に合わせた対応になります」


今、小さな子どもはワクチンが打てません。そして、未熟だということを考えると
私、大人が改めてしっかりと考えていかないといけないのでしょうか…

新型コロナ関連
テレビ大阪ニュース【配信】
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