- なんでも
- 匿名
- 21/08/20 22:09:06
取材に応じてくれたのは、関東地方に住む会社員の江戸川ジュンさん(仮名)。
妻のユカリさん(仮名)とは学生時代からの幼なじみで、明るく社交的な性格に惹かれたジュンさんが猛アプローチをし、10年前に結婚しました。
2人の子どもにも恵まれ、家族4人で幸せに暮らしてきました。
しかし今年の初め頃、新型コロナワクチンに関するニュースが報じられようになると、妻は突然、気になることを口にし始めました。
妻 「ねえ。コロナのワクチン、絶対打たないでね」
夫 「えっ!? 急になんだよ」
妻 「ワクチンを打つと死ぬかもしれないんだって。SNSでみんなが言ってるの」
妻が陥ってしまった「フィルターバブル」のワナ
これまで妻は、ワクチンに対して特に強い関心は持っていませんでした。
子どもたちにも「任意接種」のものも含めて、国が推奨しているワクチンを受けさせていました。
それなのになぜ、突然そんなことを言い始めたのか。
ジュンさんは、妻が口にした「SNSの情報」がどんな内容なのかか知りたいと考えました。
ジュンさん自身はこれまでSNSはほとんど使っていませんでしたが、フェイスブックに登録し、妻に「友達」になってもらいました。
妻は以前から、家族の健康を気遣い、自然食品やサプリメントに強い関心を持っていました。フェイスブックでもそうした情報を発信している人たちとコメントを書き込み合うなど、積極的に交流している様子でした。
しかしそのうちの一部の人が、「国やメディアはワクチンの重大な健康被害を隠している」という根拠のない主張を、繰り返し投稿していたのです。
中には、個人でクリニックを運営している医師など、医療関係者による投稿もありました。
夫 ジュンさん(仮名)
「とんでもないことを言っている人たちが、妻の周りにいっぱいいたんです。しかも、その人たちをフォローしているだけではなくて、その投稿に対して『いいね』をつけているので、応援をしているというか、自分もその意見に同意しているという状態ですよね。それを見て、衝撃的でした」
時間が経つにつれて、妻のタイムラインには同じような書き込みばかりが並ぶようになっていました。
ネットやSNSで同じような情報ばかりが表示される現象は、「フィルターバブル」と呼ばれています。
フォローをしている相手や過去に検索した履歴などを元に、アルゴリズムが、その人に興味を持ちそうな情報を自動的に表示するようになっているためです。
フィルターバブルによって同じような情報に囲まれると、自分とは異なる意見が目に入りづらくなってしまい、「目にしている情報が正しい」と思い込みやすくなります。
危機感を感じたジュンさんは、国が発表している情報やメディアの報道をもとにして、妻の説得を試みました。
夫 「ユカリが見ている情報は根拠がないデマ!信じちゃダメだ!」
妻 「じゃあ“100%安全”って言い切れるの?
あなたの方こそ、だまされてるんじゃないの?」
ワクチンの情報について夫婦の意見の溝が埋まらない中、ユカリさんは次第にジュンさんを避けるようになりました。
風呂場やトイレに長時間閉じこもり、スマホにかじりつくようになりました。
そして、ジュンさんにとってさらに衝撃的なできごとが起きました。 幼い子どもまで「ワクチンは危ない」と口にし始めたのです。
長男 「ワクチンは危ない人体実験だから、絶対に打っちゃダメなんだよ~」
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https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0016/topic030.html
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