まず前提として、筆者はFF14が大好きです。かの作品には何度も高揚し、感動の涙を流させてもらいました
それ故に吉田直樹氏には信奉に近い感情を抱いており、彼が作る新しいFFには大きな期待を寄せ、速攻でプレイしました
結果を言います。騙された。騙　さ　れ　た　
これは紛れもない駄作であり、スクエニの現状の全てを表した忌むべき存在、見てくれだけを重視したハリボテです

今作には致命的な欠点がいくつも存在します

皆さんは「JRPG」と呼ばれる作品にはどんな特徴があると思いますか?
筆者は「洋ゲーには見られない個性的なキャラが織りなすシネマティックなドラマ」だと思います
FF的にいうなら「劇場型RPG」と呼ばれる特徴でしょうか
ですが、本作にはそれらのは全く存在しません
本作にもパッと見では魅力的なキャラクターが登場します
それらのキャラが感情をぶつけ合いながら思いをぶつけ合う姿を見て(このキャラクターたちはどんな関係なんだろう?)とあなたは想像をふくらませることでしょう
ですが、それらの関係性が作中で語られることはありません。無味無臭な用語集にいつの間にかﾎﾟｲｯと表記されるだけです
そして個性の薄いキャラクターたちは物語を進める目的を終えたらバックストーリーを語られることもなく使い捨てるように退場していきます。これでどうやってキャラを愛せというのでしょうか

ストーリーの魅せ方も非常に陳腐で杜撰で非求心的です
ストーリー間の時間が数年規模で吹っ飛ぶのは序の口。その間に何があったのか、国は、国民はどう変化したのか。クライヴと仲間たちはどういう行動を取ったの説明は一切ありません。語られることといえばつまらない年代記で雑に説明が入るだけです
設定も矛盾や説得力に欠ける点が多々見受けられ、正直に言って架空戦記という代物をナメてるとしか思えません。一度、有名どころの架空戦記モノを読んでから出直してきてほしいです

アクションは最初に触ったときは爽快感を感じられるでしょう
物語を進めると使えるアクションも増え、コンボを組み上げる喜びも感じることでしょう
ですが、このゲームでコンボを組むことには全く何の意味もありません。何かのランクが上がることもなければダメージ補正が入ることもありません。なんか見栄えが良くてカッチョイイ気がするだけです
こうなると、派手なエフェクトも敵の視認性を下げる不快要素に変わり、見えなくなった攻撃に当たるたびに舌打ちが止まらなくなります
そして、このゲームのスキルにはリキャストタイムが存在するため、最終的にはスキルのリキャストタイムが上がり次第、敵にブッパすることが最もDPSを稼げることに気づくでしょう。なんて浅いアクションなのか