• No.1 渋野日向子

    21/05/07 15:08:07

    続き

    実は海外挑戦だけでなく、賞金が低い大会を欠場するケースも多々ある。それを防ぐためにトーナメント規定では、賞金シード選手が、同一大会(一部試合を除く)に2年連続で欠場する場合も罰金が発生することも明記されている。
     過去に出場義務違反で罰金100万円が科せられたケースでは、2013年の横峯さくらがいる。横峯は12月に開催された男子ツアー、シニアツアーとの対抗戦「Hitachi 3Tours選手権」の有資格者だったが、姉の結婚式と日程が重なっていたため出場を辞退。「特別な理由でない限り、欠場は認められない」とするJLPGAに対し、横峯は「身内の結婚式は正当な理由にならないのか」と怒りを露わにして対立した。
     最終的には結婚式の出席を選んだ横峯が100万円を支払ったが、両者の間に大きな溝を生むことになった。
     横峯のケースはJLPGAに対応の拙さがあったことは否めない。ただ、今回の渋野は横峯とは明らかに状況が違う。スポンサーの資金頼みで成立するツアーの今の構造がある限り、出場義務というルールは厳格に守らねばならないのかもしれない。
     渋野にとって「サロンパス杯」は大きな飛躍を遂げた思い出の大会だった。前年の18年のプロテストに2度目の挑戦で合格し、初出場の大会でツアー初優勝。同年の「AIG全英女子オープン」制覇につながった。その大会を米ツアーへの本格参戦という新たな目標を優先し欠場した。4月の渡米前の最後の国内ツアー「アクサレディス」(宮崎)で、「サロンパス杯」を欠場した場合の罰金について問われたときには、明確な答えはなかったが、「仕方ない」というニュアンスで返答していた。渋野も罰金の支払いは覚悟していたのだろう。

     米ツアーを選択したのは、渋野の意思。もしツアー規定にある「JLPGAが特別に認めた場合」を適用し、理事会が“無罰“の決定を下していた方が物議を醸していたのかもしれない。新型コロナ禍の特殊事情を「特例」にあてはめることはできたのかもしれないが、JLPGAとすれば、今回のようなルールを時代錯誤と批判されるよりも、「渋野だけを特別扱い」という声が身内から起きる方が怖かったのかもしれない。海外ツアーがどんどん優先されて国内ツアーが空洞化しても困る。スポンサーサイドから「もう罰金はなしでよし」と提言しない限り、現実問題として、このルールの根本的な見直しは難しいのかもしれない。

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