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- 鍋島直茂
- 21/03/17 13:03:01
ローマ教皇庁、「同性婚は祝福できない」と公式見解
2021年3月16日 BBC
[写真]教理庁長官のルイス・フランシスコ・ラダリア・フェレール枢機卿(中央)は、カトリック教会は同性婚を祝福することはできないとの公式見解を示した
ローマ教皇庁(ヴァチカン)は15日、カトリック教会は同性婚を祝福することはできないとの公式見解を示した。
カトリック教会では、司祭などが教会の名の下に人々に祝福を与える。
教義および道徳の保持と促進を担う教理省は今回、神が「罪を祝福」することは「不可能」だと説明。一方で、同性愛関係には「前向きな要素」があると述べた。
教皇フランシスコ1世は昨年10月に上映されたドキュメンタリーの中で、同性カップルにも婚姻関係に準じた権利を認める「シビル・ユニオン」を認めるべきだとの考えを明らかにしていた。
フランシスコ1世はこの日、教理省の声明を承認。公式見解は「不条理な差別の形を示すためではなく、典礼上の真実を確認するためのものだ」と述べた。
ロイター通信によると、ドイツやアメリカの一部のカトリック教区ではこのところ、性的マイノリティー(LGBTQ)の信者を歓迎する一環で、同性愛カップルを祝福する動きが出ていた。
教理省は今回、教皇庁に寄せられた「教会に同性婚を祝福する力はあるのか」という質問に対し、「いいえ」と回答。教義で秘跡とされているのは男女間の婚姻関係であり、その祝福を同性カップルに拡大尾することはできないと述べた。
「この理由から、たとえ安定した関係やパートナー同士であっても婚外性交渉(子孫を残す可能性のある男女の不変な婚姻関係ではないもの)は祝福できないのと同様、同性同士の関係性も祝福できない」と、教理省は説明している。
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