他にも何人かいましたが、私もそのお孫さんと全く同じようなことをしました。幼い頃は自分が父親やその家族に会いに行くことで今そばにいる母親を傷つけてしまうのではないかと思ったり、中学生の頃は思春期で離婚した父親とどう接すればいいかわからなかったり、たくさんの理由があって祖父母にまで会いに行く決断はなかなかできませんでした。でもその中でもずっと、血の繋がりのある祖父母はどんな人なんだろう、今でも家族だったらどんな風になってただろうと思いながら成長してきました。高校生になって、精神的にも落ち着いて会って話せる自信がついてきて、母親も離婚してしばらく経っていたので嫌な顔はせずに会いに行ってもいいよと言ってくれたので、祖父母に会いに行きました。会って顔を見せることが今できる精一杯の祖父母孝行だとも思いながら行きました。あなたにとっても10年ぶりだと思いますが、お孫さんだって10年ぶりで、しかもまだ高校生です。お孫さんにとっては大きな決断だったんじゃないかと思います。やっぱりどこか気まずいような、恥ずかしいような態度をとってしまうのもすごくよくわかります。15,6歳ですから。もしあなたが私の会いに行った祖母だとしたら、すごく悲しいなと思いました。無理に嬉しがる必要はないし、お孫さんも本当にお金に困って会いに行ったのかもしれませんが、どうかお孫さんがそう口に出すまでは、純粋に自分に会いたくて会いに来たのだと信じていただきたいです。